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2010年5月の記事

事業報告1:2009年度報告書の概要

独立行政法人福祉医療機構から助成を受け2007年度から実施いたしました「派遣型一時預かり制度のモデル化及び普及事業」が一区切りを迎え、この4月に2009年度の報告書がまとまりました。

報告書の内容は、生活協同組合や市民・NPOの一時保育の質を向上させ、子どもを育てやすい社会を実現していこうという目的で事業をすすめます。

まずはその概要をお伝えいたします。

報告書の構成は----------------------------

●事業の概要
●第1部 生協の一時保育(預かり)保育スタッフ対象研修会助成事業
  8生協の実施のご報告
●第2部 環境整備助成事業
  8生協のうち5生協の実施のご報告
●第3部 生協の一時保育(預かり)コーディネーター対象研修・交流会助成事業
  3ヵ所(大阪・福岡・東京)の共通講座
  3ヵ所の事例報告やグループワーク
●資料集 
  生協の一時保育(預かり)制度や仕組み(10生協の事例)
  ちばコープ、コープとうきょう、東都生協、パルシステム東京/保育サポートバンビ、
  パルシステム神奈川ゆめコープ 、大阪いずみ市民生協、コープこうべ、エフコープ、
  コープさが、コープおきなわ

となっています。
(本ブログでは、恐縮ですが資料集は割愛させていただきました)


報告書は残部僅少ですが、送付をご希望の方は、ぜひメールにてご連絡をください。
satoko.chikamoto☆☆jccu.coop (公益財団法人 生協総合研究所 近本宛)
※「☆☆」を1つのアットマークに変えてください。

なお2009年度は、私ども(財)生協総合研究所は公益財団法人となりました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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芳賀唯史 専務理事からの、本報告書冒頭のご挨拶を以下に転載いたします。

当研究所では、2007年度より独立行政法人福祉医療機構の助成を得て、子どもを持つお母さんやお父さんが、生活協同組合のメンバーとして食の安全や環境の問題を学習したり、様々な分野の消費者・市民の活動に参加できる時間を確保することを支援するために、小さい子どもを一時的に保育する仕組みづくりについての研究交流事業に取組んできました。
子育て中、特に未就園の子どもを持つ親たちが、子どもとひととき離れて自分自身のために学習したり、社会的な活動に参加する上で、その時間中の「子どもの保育」の仕組みが欠かせません。24時間の親責任からひととき、子どもと離れて自分の時間を持つことは、子育てや生活にゆとりをもたらします。子どもにとっても、親以外のおとなや他の子ども達とのかかわりは、貴重な経験となります。そう考えると、一時保育の活動は、「子育て支援」の一環であるととらえることができます。生協でも、30代の人々の様々な生協活動への参加率は、一時保育の有無によって大きく左右されます。現在、多くの生協は、組合員の助けあいの活動として、生協の総代会や様々な地域での学習会や行事に参加している間の一時保育の仕組みをもっています。2007年の調査、2008年の調査から、地域でのコーディネータの存在が重要であることが示されました。

今年度は、実際に保育の仕組みづくりを促進するために、プランニングからモデル的な環境整備まで、自分自身で考えて計画し、実施する意欲のある市民団体、生協を公募しました。10団体から応募があり、そのうち8団体が選定されました。北は宮城県から南は沖縄県まで、約600人の保育に関わる人が保育の仕組みづくりに参加しました。その経過はWEBサイトに公開しております。

この報告書は、「一時保育の基本を理解する」、「一時保育に向けて人・モノ・お金を活用する」というテーマについて、実践的に初歩から保育の仕組みを立ち上げることや、すでにある保育の仕組みをより良くコーディネートすることに取り組んだ成果をまとめたものです。ぜひ子育て支援についてのミッション・政策・方針の議論や、保育スタッフのスキルアップのための研修においてご活用下さい。最後になりましたが、この事業に参画いただいた皆さん、そしてこの研究交流事業の今日的な意義に理解をいただき、助成いただいた独立行政法人 福祉医療機構に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

以上

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事業報告2:みやぎ生協・保育スタッフ対象研修会

【保育スタッフ対象研修会】
1.みやぎ生協 マミースタッフスキルアップ学習会

【日程】
1)11月 4日 楽しく学ぼうコミュニケーションのコツ:仙台市
2)12月 4日 楽しく学ぼうコミュニケーションのコツ:石巻市
3)12月 5日 子どもの発達とわらべうた遊び:仙台市
4)12月 16日 子どもの遊び方・手作りおもちゃをつくろう:仙台市
5) 1月 16日 子どもの遊び方・手作りおもちゃをつくろう:名取市
【目的】
・親との関係を築くためのコミュニケーション術を学ぶこと
・具体的に子どもの遊びを学ぶこと

1)2)楽しく学ぼうコミュニケーションのコツ

①講演とワークショップ「楽しく学ぼう!コミュニケーション術」
講師:フリーアナウンサー阿部侑生氏 

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初対面時に相手に好印象を持たれるコツとは何か。「笑顔の法則」について学ぶ。二人組になり相手に向かって「笑顔で相手を非難する」「笑顔なしで相手をほめる」どんな印象を持つか実践し、笑顔のパワーを実感する。講師の朗読からクイズ形式で問題が出され、多くの参加者は思い込みが優先し回答できず、相手の話を聴くことが不十分であることを実感した。そこで、傾聴ずる心構えを学んだ。「相手を肯定することは自己肯定にも繋がる」そして「まずは自分自身が良いところをみつけましょう」。

②ワークショップ

5~6人のグループに分かれワークショップで「お互いの魅力を見出し発表すること」○○さんが大好きです。なぜなら、○○だからです」など行い、人の話を聴き、肯定し、認めることを実践した。

全体を通じて感じたキーワード
・スタッフの笑顔 ・聴くこと ・認めること ・質問すること 

参加者アンケートから
・子どもも大人も認められて褒められたら嬉しいですよね。当たり前のことなのに実践できていたか自問自答しました。これを機会に預かる子どもたちをいっぱい褒めてあげたいと思います。
・子どもの預かりにコミュニケーション?と思って参加しましたが、「答え」が見つかりました。まずは「聴くこと」を丁寧に実践していきたいと思います。
・自分に何が不足しているかがわかったような気がします。
・家庭でも活かしていきたいと思いました。
 ・「うれしい」とか「ありがとう」とか「すてき」だとか簡単な言葉は思ったら口に出して言ってみます。


3)子どもの発達とわらべうた遊び

実践学習「子どもと楽しく遊ぼう!わらべうた遊び」
講師:宮城わらべうたの会 金子きくえ氏

わらべうたの特徴は声の音程やリズムが心やすらかになる調べになっている。小さな子どもの時から歌ってあげて、スキンシップを欲しい。また、わらべうた遊びには子どもの発達のあわせ、生活習慣を歌うものもある。「お返事、はーい」「どうもありがとう」など。わたべうたは覚えやすいが忘れやすいためくりかえし、くりかえし、歌うことで自分のものにして欲しい。

全体を通じて感じたキーワード
・気持ちが安らかにそして優しく ・スキンシップ ・くり返し実践すること

参加者アンケートから 
・実践したらいつの間にか笑顔で気持ちも安らぎました。
・自分のものにできるように家でも練習します。宿題ですね。
・おもちゃばかりが子どもとの遊びではないですよね。早速、次回の託児から実践したいと思います。


4)子どもの遊び方・手作りおもちゃをつくろう

実践学習「子どもと楽しく遊ぼう!かんたん工作」
講師:SENDAI NPO子育て応援隊ピンポンパン☆

1本のロープでどんな遊びができるかが紹介され、電車ごっこ、かんたんマジック(少し大きな子の注意を引き付けることができます) また、簡単工作でアンパンマンサイコロを作り、サイコロを使った遊びをグループで考え紹介しました。作成したサイコロは活動の場でも大活躍してくれそうです。

全体を通じて感じたキーワード
・遊びの工夫 ・潜在的なたくさんの知恵 ・スタッフも楽しむこと

参加者アンケートから
・工作したり、遊びを考えたりと脳トレをしたような感じになりました。
 ・子どもがおもちゃの取り合いなどした時にマジックを試してみます。
 ・みんなの知恵がたくさんあるので驚きました。活動で実践できたらいいですね。


5)子どもの遊び方・手作りおもちゃをつくろう

実践学習「子どもと楽しく遊ぼう!かんたん工作(わらべうた編)」
講師:宮城わらべうたの会 武石麻弥氏・金子きくえ氏

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第3回の講座わらべうたの中で「だいこんづけ」を復習した。今回はクラフトパーパーで素材を作成し、それを活用した「わらべうた」を学ぶ。内容は少し高度な物になったが、時間内で2種類を作成することができ、静かな調べ中で、細かな動きをする「鳥たち」が、子どもたちの目にどう映るのか、たいへん楽しみな講座になった。クラフトペーパーも丈夫な素材のため、何回も活用できるものを作成することができた。

全体を通じて感じたキーワード
・気持ちがゆっくり、ゆったり ・自分で作成する重要性 ・繰り返すこと

参加者アンケートから
・からすやすずめなど、それぞれがそれらしく動くような気がして、大人も楽しめそう。
・作成が難しいと思ったが、みんなで作ると教えあうこともでき先生もゆっくりと時間を配分してくださり、作りあげることができました。
・わらべうたっていいなぁと実感しました。


●みやぎ生協 自己評価と講評

【達成したこと】
①講座内容がスタッフのニーズに合い内容全てに満足がいくものだったと高い評価だった。
②スタッフが自分の活動と照らし合わせながら、受講したことで次に活かすこと、活かしたいことなどが明確になった。
③自生協だけでなく、NPO法人と協働することで、共通の認識や共有情報が持てたこと。
④講師の厚意で仙台以外でも開催が可能になり、スタッフに喜ばれたこと。
【課題になったこと】
 ①開催日の3回が土曜日の設定になり、年代が若いスタッフの参加が少なかった。
 ②スタッフには自主的な参加呼びかけだったため、参加者数が思ったほど伸びなかった。また
当日の欠席も多かった。

【委員の講評】
今回の研修は、計画段階でみやぎ生協が目標としていた①親との信頼関係づくり、コミュニケーションスキルの向上、②親から離れられない子、飽きてしまう子への対応等保育スキルの向上、③具体的な実践前研修をスタッフ養成講座の中に組み入れる必要性、のうち概ね①と②を満たす実践的な内容でした。③については、今後実施されるスタッフ養成講座やさまざまな研修機会に今回の①②の内容が活かされていくものと思いました。
また、生協活動から生まれた子育て支援を行っているNPO法人が生協を通じて企画・運営を引き受けたことで、保育の現場ですぐに役立つ、単なる技術の伝達を超えた納得のいく研修が可能となり、参加した保育スタッフ(マミースタッフ)のアンケートで満足度の高い感想が寄せられています。このように生協がサポートしながら、現場に精通するNPOやグループ等が研修を企画・運営していく方法は、今後の協働の形や保育スタッフ研修の新たなスタイルを提案したのではないかと思います。今後に向けた課題がさらに明確になったことも成果としてあげられ、選考段階で期待した、他生協にとっても好例となる研修でした。(林美栄子)

以上

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事業報告3:〔参考事例〕みやぎ生協の研修を企画運営したNPO法人のご紹介

参考事例:生協からNPOとして活躍の場を広げる人たち

今回のマミースタッフスキルアップ学習会の企画・運営をみやぎ生協との協働という形で引き受けた
NPO法人しばた子育て支援ゆるりん 代表理事・児玉芳江さんに聞きました。

<ゆるりんはこんな風にはじまりました>

2007年12月からみやぎ生協でNPO連続講座(3回)が開催されました。生協の活動を担ってきたメンバーが、自分たちに出来ることで、生協や地域社会の中でその力を生かすために“NPO”や“ワーカーズ”を立ち上げるよう、みやぎ生協が一定の支援をしようということで、NPO講座が開催されました。

当時、組合員活動で地域を取りまとめていたリーダー(エリアリーダー)として活動していた水戸さんが、退任(任期制)することになっていたので、彼女や一緒に10年以上活動をしてきた仲間4人とこれから柴田町で自分たちにできることで活動をしていきたい、どうしたらいいか、何ができるかなど考えていた時だったので、みやぎ生協のNPO講座を受講することにしました。同講座は、加藤哲雄さんの講義で、ワークショップ形式で進められました。

<地域に何で貢献できるかアイデアを出し、子育て支援に>

私自身は、柴田町でまだできていないもので、身近な人たちが望んでいるものに、配食サービス(依然社会福祉協議会が行っていましたが、やめていました)と、子育て支援としての預かり保育・保育ママ(待機児童や、困ったときの一時預かり)があると、ワークショップの中で答えを出していきました。柴田町は、財政難でソフト面には、なかなか予算がつかない状況でした。特に、子育て支援は、近隣市町村より遅れていました。

配食サービスについては、身近に調理施設を無償で貸してくれるところがあったので、これで行こうと話を進めていたら、毎日注文をとり、仕入れをし、配達をすることは、無理がある。調理はそれほど好きじゃないし~、弁当屋は大変よという声が大きかったのです。

それより、みんなができることは、預かり保育やボランティア活動として、託児付き手づくり教室や、料理教室、親子一緒の食育活動、学童向けの食育活動ということになり、4人の他に子育て支援に協力してもらえそうなメンバー(すべて、みやぎ生協の組合員活動をしている人たち)に声をかけ、説明会を開き、みなさんの了解が得られたので、NPO法人としてスタートして行くことにしました。スタート時には設立総会に続き、みやぎ生協のマミースタッフ養成講座を参考にして、子育て支援の基礎学習として5回連続の研修会を開催しました。

<生協の組合員活動での経験からNPO法人を選択>

法人格をとるためには、様々手続きがたいへんでした。いつも自分たちの経験と直感、気分などで呑気に過ごしていた主婦でしたので、法に則った手続きは正直苦手でした。が、ゆるりんのスタッフの中には、きちっと会計をこなすことが好きな方もいて、なんとか法人格を取得し、面倒な会計もこなしてくれています。

12人が適材適所(調理が好きな人、手づくりが上手な人、アイデアいっぱいの人、子どものことは任せての人、貸借対照表はバッチリな人、みんなをその気にさせてまとめることが上手な人、役場関係や外回りをする人(児玉)など)で、お互いを尊重しながら、なんとか進めています。

<行政とも連携しながら子育て支援とまちづくりをすすめていきます>

これからの行政が第一に進めて行くことは、子育て支援。乳幼児から小中高まで、しっかりと支援してほしいと思います。少子化対策の原点は、子育て支援です。NPOといえども、働くスタッフの保障はしていかなくてならないので、財政的支援を含めて行政との協働について、どんなやり方がいいのか、担当課と話を進めています。これからもNPO法人として、町との連携をとりながら、“安心して子育てのできるまちづくり”の一端を担っていきたいと思います。

<2010年2月に新たなスタート!>

2月から築45年・一戸建ての貸家に引っ越しました。畳や電気設備の交換、点検をし、いろいろな備品(電化製品、台所用品)などを揃えて子ども達を3月から受け入れます。定員を6名以上にすると県に認可外保育所としての届出が必要になります。まだ、子どもの人数や資格を持つスタッフの確保、栄養士や医師との連携など、様々課題がありますので、今春をめどに定員を増やし、県に届出をしていきます。どうしても、公的な助成がないと運営が成り立たないので、行政の理解を求めていきたいと思っています。

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2009年度、柴田町は国のふるさと創生雇用基金を利用し失業者対策のための雇用機会を創出しました。この基金で子育て支援サポート事業を組み立て、その業務をゆるりんに委託しました。それにより、私たちは現在常勤職員を雇用し事務所を借りることができ、そこで保育業務を引き受けています。基本は月~金の9時から17時の保育ですが、家庭の都合に合わせて臨機応変に対応しています。

その他、現在さまざまな保育業務も引き受けています。スタッフは、ものづくりや食事作りが大好きな人が多く、出張保育にイベント性を持たせて工作+食事やおやつを作って年長から小学校低学年の子どもを保育したり、病院の集会室で4月の保育園入園まで看護師さんの子どもを保育したり、慣らし保育機関の迎えと保育をしたり、預かった事のある子どもの病後児保育(その場合はスタッフの自宅で)を引き受けるなど、依頼はなるべく断らずに皆でやりくりしながら対応しています。

また、児童館のない柴田町で子どもの居場所づくりとして、「ゆるりん学童クラブ」が毎年行っている、学童クラブ・先生とのコラボレーションを来年度はライオンズクラブの助成を受けて6回実施する予定です。これは土曜の10~14時、科学の実験の後、子ども達は300円を負担し、ご飯を作って食べて片付けて、楽しい時間を過ごします。NPO法人の運営自体の見通しははっきりしないこともありますが、とにかく動き出し、さまざまな子育て支援の活動を積み重ね、柴田町の子どもを育て、行政にも理解してもらえるようにしなければと思っています。


「ゆるりんのおうち」  
所在地:〒989-1607 宮城県柴田郡柴田町船岡中央1丁目3-41 
事務局連絡携帯:080-4178-9374  
email: yururin@ia5.itkeeper.ne.jp

以上

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事業報告4:東都生協・保育スタッフ対象研修会

【保育スタッフ対象研修会】
2.東都生協 保育ママ委員会主催学習会

【日程】
1) 9月 14日 一時保育のニーズと現状
2) 9月 18日 子どもの成長と安全確保と遊ばせ方
3)10月 6日 子どもの成長と安全確保と遊ばせ方
【目的】
・子育て支援としての一時保育の重要性について組合員リーダーに認識を深めてもらい、今後の子育て支援活動の推進につなげる。
・おやつに頼っていた保育から脱却するため、保育の力量向上のための学習。

1)一時保育のニーズと現状

講演「地域で子育てを支える保育ママとして ~こどものいるくらしをとらえる~」
講師:NPO法人せたがやネット 子育て支援コーディネーター 松田妙子さん 
公益財団法人 生協総合研究所 近本聡子

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「一時保育の現場では」(松田妙子さん) 
・一時保育は、子どもにとっても親以外の大人と関わることのできるいい機会である。
・子どもが成長する上で、色々な大人(親以外)と関わる事が子どもの成長にとってとても重要であることが、保育ママに接する事で経験できる。
・預ける親も、リフレッシュできる。(親は社会から疎外感を感じ、焦りを感じる事がある)
・保育ママ自身が子育てしていた時代と今の子育ての違いがダイレクトに感じ、保育ママ自身学びの場になる。
・一時保育は、子ども同士の学びの場である。集団遊びに慣れていない子どもたちが、保育時間を通して子ども同士の社会性や、関わりを自然に学びとれる。

「子育てをめぐる社会状況、生協が一時保育を取り組む意義」(近本聡子)
・社会の子育て事情、社会予算、生協の20歳代組合員の少なさ、子育て世代は、母親の一番過重労働の時期である。生協は、もっと地域に目を向けるべき。
・助けてほしい親が自ら声を出して、助け(協力)を求めていない。周りの状況を変えるためにも、自ら声を出して助けを求める事で、声をかけられた人は今後、周りを注意し手助けを行えるきっかけを認識させる事につながっていく。
・保育を行いやすくする上で、保育ママのリーダー役を決めると良い。(当番制など)
・保育ママの登録増についての手段の1つとして現保育ママが友達に、一緒にやってみましょうと声をかけると良い。

全体を通じて感じたキーワード
・支援の受け手にしない支援 ・当事者性

参加者アンケートから
・一時保育を「子どもとおとなの多様なかかわり」という視点でとらえる考えが新鮮でした。
・保育者と預ける側とのコミュニケーションの大切さや、保育ママのリーダー層の大切さなど気づかされることが多かった。
・「単に支援の受け手にとどまらない活動をしていく」大切さを学んだ!!
・「支援の受け手にしない支援」ということをきちんと共有化することが大事。そのために自主的に関わってもらうようにしむけ、一緒に考えていくことは、よいなあと思う。
・若いママたちが首をかしげる行為を目にするが理由が理解できた。
・昔の子育ての経験を押し付けるのではなく、今に即して経験を生かしていける方向を見つける。
・何より前向きに楽しく活動することの大切さを学べたと思う。
・子育て支援としての視点を活動に取り入れて各地域に密着した支援ができるとよい。


2)3)子どもの成長と安全確保と遊ばせ方

講演「子どもの成長と安全確保と遊ばせ方」
講師:(株)コマーム 小松君恵さん、助手 齋藤千嘉子さん

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1)家庭や地域の子育て力の低下など子育て支援の必要な社会背景や、子育てをめぐる状況、子どもの成長過程によっての遊びには変化があることを学んだ。
2)次に子どもの成長について、ミニテストを実施し、答え合わせ。
「つたい歩き」「ものを目で追う」「ボール蹴り」など子どもの成長によってできることが記載されたカードを配布し、「身体と手先」、「ことば」、「親・他の子どもとの関係」、「生活習慣」、「あそび」の項目ごとに成長を学ぶ表を参加者全員で作成。その後答え合わせ。
3)手遊びの紹介・実践。2人一組になり、手遊びの練習などを行った。
4)グループに分かれ、「落下」、「転倒」「転落」「怪我」「誤飲」を防ぐために、危険回避・コーナー作りを検討。最後に各グループから知恵を出し合っての回答づくり。
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5)手作り保育用玩具の紹介があった。身近な材料で簡単に作れ、子どもが喜ぶものばかりだった。

全体を通じて感じたキーワード
・HAPPYな保育 ・2時間の出会い ・自分がHAPPY ・HAPPYな保育

参加者アンケートから
・いろいろな迷いの再確認となり、自信を持って保育できる。
・子どもの成長過程を改めて考えられた。
・危険回避を学べて良かった。
・子どもの発達成長段階を表にして視覚化できて、わかり易かった。
・子どもの発達段階を改めて学習できた。(指差しできる子が言葉が出てくる、絵本の理解ができる、とすべてリンクしている事がよくわかった)
・話を聞くだけでなく、自ら参加して、考える形の学習が良かった。
・一時的な保育であっても、その子にとって一人のおばさんとして遊びに加われたら良いと思った。
・保育ママ自身もハッピーでいられる保育をしたい。

〔今後、実践していきたいこと〕
・良いことをお母さんに伝える。
・視診
・泣いたりトラブルがあった時などの処置。
・子どもの預かり方で最初のアクションが大切。
・手遊び、簡単なおもちゃ作り
・子どもの発達に合わせて遊ばせたい。
・危険回避を実際に活かしたい。
・子どもの気持ちにそうこと。
・おもちゃを出す場所を配慮し、体を動かして遊べる様なスペースを確保したい。
・安全確保に気をつけ、子どもの発達に合わせた遊びを子ども中心の時間をつくりたい。
・お子さんに接する時間は短くても、一期一会の気持ちで、丁寧な時間を過ごしたい。
・新聞紙は安全なので遊びに使いたい。
・教えていただいた手遊び、歌遊び、スキンシップをしながらの歌を使いたい。
・自分のアイテム(マイおもちゃ)を持って行こう。


●東都生協 自己評価と講評

【達成したこと】
・アンケートから読み取ると、現在の子育て世代を巡る現状、子育て支援として一時保育の重要性、一時保育の今後の課題について共有化できていた。
・保育ママ制度が、子育て支援としての重要な活動であるという点は、リーダー層に理解されたため、今回の学習会開催の目標達成はできた。
・今後は、子育て支援活動としても保育ママ制度の認知度を高めていき、一時保育活動を含めた子育て支援活動の推進に努めていきたい。
・ワークショップ形式で出席者が参加する学習会だった。講義型の学習会と異なり、出席者一人ひとりを引き寄せていただいたのが大変良かった。学習会の際も、出席者全員真剣そのものであった。
・アンケートには、良いことすべきことが記載されていた。この学習会で参加者の一定のレベルアップが図れたと思う。
【課題になったこと】
・今回欠席者の保育に対する意識や力量アップのために、保育ママへの広報紙や活動時に学習会の内容を伝えられるよう努めたい。

【委員の講評】
東都生協では、応募段階から、現状の実績や問題点を踏まえて、研修対象者(生協のリーダー層、保育現場スタッフ層)や目標設定が明確でした。特に、対象を分けての研修の仕方は他の生協にも参考になると思います。
 リーダー層にとっては、現状の子育ての実態、特に地元の子育て支援NPO代表から「地域の子育て世代の現状や子育て支援の状況」を説明いただき、より身近な実態を知り、一時保育が子育て支援にとって重要な活動であることの理解を深めることができました。
保育現場のスタッフにとっては、今まで行っていた「おやつ」に頼らない保育として、子どもの発育にあわせた遊びについて学ぶなど保育の力量アップを目指しました。参加型の実践的な研修会でしたので、保育現場ですぐ活用できるような内容となりました。
今回のスタッフ対象研修会では、計2回で約50名が参加されました。しかし、全登録スタッフが約130名いるので、更に多くの人に参加いただくことが重要です。
また、東都生協では、研修以外でも2007年度本事業で制作をしたスタッフ研修テキストを活用し、自生協の実態に合わせて新たなハンドブックを制作するなどの工夫もしています。今後は制度を考えるリーダー層も保育現場を実体験するなどし、実践的なよりよい制度として、発展していただけることを期待しています。 (渡部典子)

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事業報告5:生活クラブ生協・東京/子育て応援チームすこっぷ・保育スタッフ対象研修会

【保育スタッフ対象研修会】
3.生活クラブ生協・東京/子育て応援チームすこっぷ 一時保育充実のためのスタッフ研修

【日程】
1) 9月 26日 子どもの発達と保育
2)10月 20日 子どもの発達と保育
3)11月 25日 子どもの発達と保育
4)12月 1日 生協の子育て支援と保育コーディネーターの役割
【目的】
・子どもの発達に応じた遊びや一時保育で子どもを受け入れる時のコツなどについて学ぶ。
・保育前後の親への声かけの大切さ、子育て支援がなぜ必要かについての理解を深める。
・一時保育の保育環境づくりについて大切なポイントを学ぶ。
・保育の質を上げていくためのコーディネータの役割を学ぶ。


1)子どもの発達と保育

第1回「子どもの成長、発達と遊びについて」
講師:(株)コマ―ム 小松君恵氏

最初に、一時保育全体の流れに沿って留意点をまとめたビデオを見ました。次に子どもの発達についてミニテストをやったあと、遊びの持つ意味について学び、それぞれの時期に応じてどのような遊びを提供すれば良いのか、それができる保育環境の整え方や保育者の関わり方について学びました。

手作りおもちゃについても紹介していただきました。「発達の過程が分かりやすく、忘れていた事が再確認できた」「基本的な発達を捉えながらも、その子の現在のありのままを大切にしていく、あらためて保育の意味を考えさせられました」などの感想が受講者から寄せられました。


2)子どもの発達と保育

第2回「一時保育を通した親への支援のあり方について」
講師:(株)コマ―ム プロデュース 小松君恵氏

ミクロレベルからマクロレベルまで、子育て支援ではさまざまな場面での働き掛けが必要であり、自分たちの活動はどのような位置にあるのかを最初に理解した。現代の親の様子について理解し、「子育てが難しい時代」をどのように援助していけばよいのか?いっしょに考えていった。

親への声かけについて、ロールプレイなども行いながら皆でで考えあった。かかわり記録をつけることの重要性を学んだ。「保育者としてのあり方、親とも違う一歩ひいた見方の必要性を感じた」「ただその時間預かればよいということではなく、もっとできることがあると思いました」などの感想が受講者からありました。


3)子どもの発達と保育

第3回「一時保育のための保育環境のつくり方について」
講師:木楽や 斉藤一紀氏

保育環境をつくるうえで注意することについてのポイントを聞いた後、預かる子どもの年齢、発達に応じでどんなおもちゃとあそびを提供していけば良いか、おもちゃを実際にみせてもらいながら学びました。

保育者の関わり方で、時にはおもちゃを危険なものにしてしまう場合もあるとの指摘がありました。「「一時保育にとって重要なことや、保育室の空間の活用法などがはっきりと意識することができました」「子どもが空間をどう感じているかについてのお話はハットさせられました」などの感想が受講者から寄せられました。


4)生協の子育て支援と保育コーディネーターの役割

第4回「保育コーディネーターの役割」
講師:チルドレンズ・ビレッジ 林美栄子氏

子育て支援が必要な社会的な背景を再確認した後、以前にも増して、一時預かりが必要となってきている理由、必要な時に安心して子どもを託せる場所として生協が果たせる役割について学びました。「預かり合い」「託児」を「保育」の時間にしていくために保育コーディネーターがキーパーソンであることを学びました。

また、「人と人のおたがいさまの気持ちを上手につないでいく存在」としてコーディネーターが以前にもまして必要とされていること、その役割について具体的に学びました。最後はグループに分かれて今後にむけて意見交換を行いましたが、コーディネーターの理解の前にエッコロ制度による託児のしくみ自体を充分理解することが必要であるとの課題も見えました。


●生活クラブ生協・東京/子育て応援チームすこっぷ 自己評価と講評

【全体のまとめ】
通常は地域ごとに託児ケア者研修を行ってきましたが、東京企画としてさまざまな地域から集まって保育について、コーデイネーターの役割について改めて学べたのは成果でした。また、子育て支援としての一時預かりについて再確認する機会ともなりました。ケア登録しているメンバーに対して生協独自の託児のしくみの理解をきちんとはかるとともに、コーディネーターをつくっていくことが今後の課題として見えてきました。保育講座、コーディネーター講座ともに今後も継続していきたいと思います。

【委員の講評】
生活クラブ生協・東京には、エッコロたすけあい制度の中の「託児ケアグループ」が行う一時保育(都内約60ヵ所で実施)と、東京本部(世田谷)の「子育て広場ぶらんこ」(2009年4月開始)のグループ保育があります。たすけあいを基盤に会議や講座等の一時保育が都内の各所で多数用意され、また、グループ保育の運営が、「子育て応援チームすこっぷ」という組合員22名のメンバーに任されていることなど、独自の方針や取り組みに注目しました。
 今回の申請は「子育て応援チームすこっぷ」から。現場発で、保育環境設定や保育の実践、親とのコミュニケーションについて学ぶ必要性を感じているとのことでした。保育の質的向上のために欠かせないのが子どもの年齢や個性に応じた発達・成長についての理解ですが、今回のスタッフ研修においては4回のうち3回をそれに充て、保育をする大人がどうあるべきか、また環境や空間を子どもはどう感じるものなのか、などについてじっくりと研修ができたとのことでした。
 4回目はコーディネーターの重要性についての研修でしたが、コーディネーター養成は、その担当者が他の生協の事例や報告を聞いたり、人と交流することで、より力を発揮できるようになりますので、10月に都内で実施された養成講座に出席できているとよかったかもしれません。今後もさまざまな研修の場を活用し、内外の人と人の交流の時間をどんどん作ってみてください。新しい展開が加わると思います。 (林美栄子)

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事業報告6:大阪いずみ市民生協・保育スタッフ対象研修会

【保育スタッフ対象研修会】
4.大阪いずみ市民生協 コープママ養成講座
 
【日程】
1)12月21日 コープママ養成講座:スタッフ向け(子育て支援の必要性と安全確保について)
2)12月22日 コープママ養成講座:職員向け(子育て支援の必要性とコープママ制度について)
【目的】
子育て世代の活動参加を促進する上で、子どものお世話は欠かせない。今日の子育てをめぐる状況を理解し、そのなかで一時保育のコーディネーターの役割を知り、2010年度から、いずみ市民生協のすべての地域で「コープママ登録制度」を確立し、どこの地域でも同じように子どものお世話ができるようにしたい。コープママの活動経験交流や利用者の意見を反映し、活動をより向上できる研修会や交流会を、1年に1~2回開催する予定。そのための研修としたい。

1)コープママ養成講座:スタッフ向け
2)コープママ養成講座:職員向け

講演「今、なぜ少子化なのか」 
講師:(株)コマーム 代表取締役 小松君恵氏

今なぜ少子化が問題なのか、問題意識の共有化、ひととき保育の意義、最近の子どもの現状、子育てお事情などパワーポイントや実例を交えた報告でした。また、ワークショップ、手遊び、子どもの発達などグループワークなど参加型でした。

グループディスカッション 
会場を保育スペースにみたてて、実際に保育する場合の準備や備品、危険箇所などグループごとに分かれ、話し合った。それをもとに各グループより発表があり、共有化をはかった。

全体を通じて感じたキーワード
・子どもの現状 ・親支援 ・子どもの発達 ・スタッフの力量 ・生協を通じての地域活動

参加者アンケートから
・先生のとてもパワフルな講座を聞けて、今月来て良かったなと思いました。この講座を聞いて、自分のスキルアップできるよう自分の子どもたちのかかわりも見直して大事にしていきたいと思いました。
・保育ママは今のままで十分だと思っていたのですが、社会的な部分やこれからのことを考えると、きちんと見直していった方がいいんだなと思いました。
・いろいろとお世話になりありがとうございました。久しぶりに「保育講義」「実技」といった感じでとても勉強になりました。先生も楽しい方で昔に戻った感じでした。今後の保育ママさん立ち上げに役に立てたらなと思います。
・自分の子どもの小さい頃を、思い出しながら講座を受けて楽しかった。いつも我流で保育(お世話)をしてきたので先生のお話しを聞いて今まで当たり前にしてきたこと、していなかったことが分かり大変勉強になりました。
・ひろばに係っていますが、保育との違いがよく分かりました。スタッフにも伝えて役に立てればと思います。

●大阪いずみ市民生協 自己評価と講評

【全体のまとめ】
2010年度から、いずみ市民生協のすべての地域で「コープママ登録制度」を確立し、どこの地域でも同じように子どものお世話ができるよう支援するために、その中心となる組織スタッフ、コープママのリーダー的存在になっていただきたい方への養成講座を実施しました。
その結果、予想をしていた以上に、参加者のイメージが具体化できたこと、地域でのコープママ養成講座に積極的に関わっていただくことができる方ができたことなど、目標以上の達成でした。実際に、2010年1月より地域でのコープママ説明会、養成講座の募集を開始していますが、反響がよく、各会場募集人数以上の申し込みがあります。関心の高さ、新しい組合員活動の広がりやつながりが大きく広がる活動となるようで大きな期待を寄せています。

【委員の講評】
子育て世代の生協活動を促進するためには、一時保育は不可欠と組織本部が認識し、以前から活動に取り組み2008年度実績は167企画・813名参加、保育者337名・615時間と実績を重ねてきています。しかしながら、我流のお世話や今までのやり方で充分であるという風潮もあり、組織本部の体制・制度づくり・スタッフ研修プログラムの確立までには至っていなかったようです。2009年度前半に開催された関西地区のコーディネーター対象研修・交流会をきっかけに一時保育制度充実に向けての気運が盛り上がり、組織本部の積極的な取り組みが始まりました。
今回の研修当初は、以前からのスタッフと新しく参加したいと思っているスタッフとの間で、子育ての現状理解に大きな隔たりがあるように感じました。しかし、研修がすすむにつれ、遊びの原風景を多世代で出し合ったり、少子化時代の子育ての問題意識を共有することで、参加者の共感性が徐々に芽生えモチベーションアップに繋がっていきました。
研修を通して、我流のお世話や今までのやり方で充分と思っていたスタッフが、笑顔で積極的に「子どもの発達や遊び」や「安全面への配慮」等、一時保育を学ぶ姿勢に変化した事や、今後の活動でリーダー的存在になりそうな意欲ある新しいスタッフが見い出せた事は今回の大きな成果だと思います。さらには、本部上司からの指揮で各地域の担当職員が全員研修に参加したことで、現場スタッフとの課題も共有化しお互いの協力関係がさらに深まったことは、今後の広がりにも大きな期待が持てる新たなスタートになると感じました。今回の研修後、すべての地域で「コープママ登録制度」導入するために、独自の研修内容で「地域開催コープママ養成講座」を開催したり、組織上げての熱意が強く感じる取り組みになってきています。(小松君恵)

以上

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事業報告7:コープこうべ・保育スタッフ対象研修会

【保育スタッフ対象研修会】
5.コープこうべ 一時預かり・一時保育充実のための学習会

【日程】
1)10月 30日 造形遊び(工作・視覚的遊び)
2)11月 13日 子どもの発達と遊び
3)11月 17日 食物アレルギー
4) 1月 14日 食物アレルギー
5) 1月 20日 特別な支援が必要な子どもとの関わり方
【目的】
・保育専用ではない環境の中で、低年齢、あるいは年齢に巾がある子どもが楽しめる造形遊びについて学び、子どもとの関わり方について考える。
・子どもの身体的、心の発達を理解し、子どもの発達にあった社会性をそだてられるような遊びについて学び、子どもとの関わり方について考える。
・①食物アレルギーの基本を学習する、②子育て支援者が、おやつ選びや子どもの健康管理に活かす。また、③アレルギーをもつ子どもやその親の不安や負担感を理解する。④食関係者がメニュー提案や料理会開催時にいかす。
・①特別な支援が必要な子どもを理解する、②子どもの行動予測と具体的な対応方法について学ぶ。


1)造形遊び(工作・視覚的遊び)
講義「造形遊び」 
講師:内本久美先生(近大姫路大学教育学部子ども未来学科通信教育課程非常勤講師)

資料:ひかりのくに『カンタン!スグできる製作あそび』(共著)

○造形遊びで ①意欲 ②知性 ③感覚 ④技術 ⑤コミュニケーション力が育つ。
○絵には発達段階がある。 
なぐり描き ⇒ 象徴期(ex.頭足人) ⇒ 図式期(ex.レントゲン描法) ⇒ 写実期
異年齢の子どもの場合、一番下の年齢に合わせておこなう。
○子どもと関わる上でたいせつなこと
・たった一度の経験が子どもの一生の宝物になることがある。一期一会を大切に。
・子どもたちの目線にたち、活動のシミュレーションを。安全に注意。
・身の周りにあるものがちょっとした工夫で、遊びの材料になる。
・お友だちと関わることで、学ぶことがたくさんある。先に先にと進まず、見守ることも大切。

実技「クリアファイルを使った遊び」

クリアファイルに、色紙で、自動車、家、電車、劇の舞台等をつくり、ペープサートで登場人物を制作した。その後、全員の作品を見てまわった。

全体を通じて感じたキーワード
・創造性 ・自由な発想 ・工夫 ・遊びの広がり ・友だちとの関わり

参加者アンケートから
・子どもの自主性や創造性を大切に、教えるのではなく、アドバイスと手助けでいいということがわかった。
・子どもの自由な発想を大切に、子どもの芽をつまないようにしたい。
・一人ひとりの個性を大切に接していこうと思った。
・造形の楽しさ、大切さを学んだ。
・みんなですることによって、アイデアがどんどんでてくることがわかった。
・他の人の作品をみて、アイデアのすばらしさにおどろき、いい勉強になった。


2)子どもの発達と遊び

講義「子育て支援における子どもとの関わり」
講師:川谷和子先生 (臨床心理士、ハーベスト医療福祉専門学校教員・
神戸大学大学院サテライト非常勤)

・子どもの身体的発達、心の発達、社会性の発達を年齢別に抑えた上で、それぞれの発達にあった具体的な遊びについて
・思春期にアイデンティティを確立できるように、10の「自」(自己、自立等)の芽を育てることが大切
・自分から「なんだろう」と思える環境づくりを
・楽しさと責任を両立させるために・・・
チームワークの尊重、自分の限界をしる、安全面のサポート体制を整える、「何をするか」より「なぜするか」を考える、振り返りと自分自身の学びを大切に

全体を通じて報告者の感じたキーワード
・環境による保育 ・10の「自」の芽 ・内容より目的 

参加者アンケートから 
・年齢にあった具体的な遊びや、ことばがけなどを教えていただいてよかった。
・子どもと関わる上で、専門的な裏づけができたようで自信がついた。意欲がわいてきた。
・経験だけでなく、知識をもって活動していくことが大切だとわかった。
・「何をするか」より「なぜするか」を忘れずにいたい。
・子どもの心をしっかり受け止めて、活動をしたい。
・わらべ歌、手遊びをもっと覚えたい。


3)食物アレルギー

講義「食物アレルギーについて」 
講師:神鋼加古川病院小児科医 谷中好子先生

・アレルギー症状を起こす原因、食物アレルギーをおこしやすい食物、年齢との関係、症状、診断方法、治療や対応等について
・加工食品ラベルの原材料専門用語(ex.乳糖・・・牛乳、ガゼイン・・・牛乳、レシチン・・・卵黄 大豆、乳化剤・・・卵黄 大豆 牛脂 等)について

全体を通じて感じたキーワード 
・正確に理解 ・周りの人の理解 ・保護者の負担感 

参加者アンケートから 
・食物アレルギーの理解が深まった(16名、今までとかわらない3名)  
・家族にアレルギーの人がいなくても知識として知っておくことは大切だと思った。
・食物アレルギーについて基本的に学ぶことにより、偏見や思い込みがなくなった。
・25年前にわが子がアレルギーで体験した。昔と除去等の対応が変わっていることを知った。


4)食物アレルギー

講義「食物アレルギーについて」 
講師:杉原小児科内科医院 小児科医 杉原加寿子先生

・食物アレルギーをおこしやすい食物、年齢との関係、症状、診断方法、治療や対応等について
・アレルギーをもつ子どもや家族にとって周りの理解が得られないことが負担増につながる

全体を通じて報告者の感じたキーワード 
・正確に理解 ・周りの人の理解 ・保護者の負担感 

参加者アンケートから 
・卵とそばアレルギー程度しか知らなかった。活動する際に心にとめておこうと思った。
・アレルギーをもつ子どもさんの親の大変さを知った。


5)特別な支援が必要な子どもとの関わり方

講義「特別な支援が必要な子どもとの関わり方」
講師:名和宏子先生 (NPO法人子育て支援ネットワークあい代表)

・特別な支援は、当事者の自己否定等の二次障害の予防のために行う。
・保育者は自分の価値観を知り、子どもや親と関わることが必要。
・自己肯定感を育むために、できたという成功体験をたくさん持たせることが必要。
・発達障がいの基本的な特徴について・・・できることとできないことがある。
・子どもの様子を親への伝え方について。

全体を通じて報告者の感じたキーワード
 ・発達障がいの特性の理解 ・保育者の価値観 ・予測と対策 ・周りの理解

参加者の感想から 
・言葉賭け等具体的な対応を学ぶことができた。
・障がいの有無に関わらず、一人ひとりとのかかわりを大事にしたいと思った。
・自己肯定感を育めるように、子どもと関わっていきたい。
・保育を専門的に学んでから時間がたつ。今の子育てや保育についてもっと学びたい。


●コープこうべ 自己評価と講評

【第1回・全体のまとめ】
・今回の学習会では、造形遊びから育つものを理解し、参加者自身が製作し、みんなでつくることの楽しさを実感した。その中で、どのようなサポートが必要かを理解することができた。
・楽しみながら身近なものを工夫していろいろなものをつくる創造性豊かな先生の話から、サポーター自らが創造性豊かに、楽しむことが大切だと感じた。
【第2回・全体のまとめ】
・子育て支援者のスキルに差がある中で、保育士資格取得者にとっては、再確認や自信、意欲につながった。また、これまで専門的に学習する機会がなかった方にとっては、発達と遊びについて基本的に学ぶよい機会となった。
・乳幼児の身体的、心の発達だけでなく、思春期までに何を育てたいかという先を見通した子どもとの関わり方について考える良い機会となった。
・「何をするか」より、「なぜするか」。 目的を明確にしたうえで企画づくりを行う必要があることを学ぶことができた。
【第3回・第4回・全体のまとめ】
・講師がデータを示しながらわかりやすく説明してくださったので、食物アレルギーの基本について学習することができた。思い込みや昔とは違うなど、新しく正しい情報を入手する必要があることも理解することができた。
・質疑応答の数の多さから、当事者の不安や悩みを直接感じることができ、子育てや食に関わっている方にとって当事者への理解が深まった。
・食物アレルギーをもつ人が身近にいない方にとって、意識啓発になった。
・支援者が、アレルギーを持つ親の質問から不安や悩みを直接感じることができ、当事者への理解が深まった。
【第5回・全体のまとめ】
・子どもの行動を予測し対策を考えること、具体的な指示を出すこと等、障がいの有無に関わらず子どもと関わる上で大切なことを学ぶことができた。
・子どもを保育する上で、親への理解や、親とのコミュニケーションが欠かせない。家族と一緒に子どもの成長を見守っていきたい。
・子どもの行動を予測し、その対応を考え、安全な保育を心がけていきたい。

【委員の講評】
コープこうべでは、くらしの助け合いからイベントでの保育まで、さまざまなニーズに応える保育を実施されているうえ、保育に適さない場所や講座開催と同室での保育もあるとのこと。また、保育の子どもの年齢が低年齢化しているため、最近は保育にあたるスタッフのスキルは高いものが要求されているとのことでした。
今回の学習会では、子どもの心と身体の発達の学習と、その知識に基づく遊び、子どもとの関わり、具体的な造形遊びの実技を行うなど、現場ですぐに役立つ講座となりました。また、保育中におやつを提供しているため、食物アレルギーの学習を2ヵ所で行ったり、特別な支援が必要な子どもとの関わりを学習したりと、きめ細やかな保育のためにまず知識の習得に向けた学習会が行われました。当初から学習のテーマを①限られたスペースでの保育スキル、②1-2歳の遊びはどんなものか、③保育しにくい子どもへの対応方法、④安全確保、危険の把握の仕方、⑤アレルギー対応、と想定し5回の学習会を企画しました。現在求められている子育て支援に必要な学習が組み立てられており、他生協でも大いに参考になるものと思います。
なお、おもちゃ等の備品が不足している実情が挙げられていましたが、今回、環境整備助成で現場のスタッフが話し合い備品等の購入に至った経緯が、今後につながっていくことを期待しています。(林美栄子)

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事業報告8:エフコープ・保育スタッフ対象研修会

【保育スタッフ対象研修会】
6.エフコープ 託児サポーター研修・交流会

【日程】
1)11月11日 子どもの発達と保育(生協での意義、制度について):北九州
2)11月17日 子どもの発達と保育(生協での意義、制度について):宗像
3)11月18日 子どもの発達と保育(生協での意義、制度について):福岡
 ※3会場とも同じ内容で開催した

【目的】
子育て世代の活動参加を促進する上で、託児サポーター制度の充実は欠かせない。今日の子育てをめぐる状況を理解し、そのなかで託児サポーターの役割を再確認し、今後の運用に関しての課題を共有化すること。また、2010年度よりの新託児サポーター制度の運用内容、マニュアル等について全員で確認すること。


子どもの発達と保育(生協での意義、制度について)

制度運用の変更についての説明・交流
これまでの体制を見直し、2010年度より運用を開始する新託児サポーター制度について、これまでの論議の経過や新しい運用内容の説明、新マニュアルの確認などを行った。また、参加者より意見を出してもらい、全体で交流を行った。

講義・グループワーク「子どものときを育む ひとときの保育」
講師:(株)コマーム 代表取締役 小松君恵氏
 
  
生協が保育に取り組む意義を考え、その後子どもの発達に全員で論議をしながら確認した。
「託児の活動」…それは生協にとってどうか、社会にとってどうか、サポーターである自分にとってどうかを考えてポストイットに出していく作業を行い、発表し合った。
最後は子どもにとって安全な環境づくりをグループワークで出し合い発表した。月齢や年齢を考慮した託児スペースの配置、おもちゃの準備、安全確保など学べた時間となった。

全体を通じて感じたキーワード
・託児サポーター制度の重要性 ・サポーター自身の社会貢献意識 ・子どもの発達
・親支援 ・生協の地域貢献

参加者アンケートから(3会場分)
・初めての参加で楽しく勉強になりました。小松先生の講習もたくさん教えて頂き、わからない事わかっているつもり等改めて学びました。これから活用していきたいと思います。
・初めての全体研修に参加して子どもの発達を再確認したので、これからの託児に活かしていけると思います。託児に入る前に安全な場所づくりをし、受付もお母さんから子どもの様子を良く聞いて託児を進めたい。やはり研修は必要と感じました。
・改めてマニュアルを見る事ができて良かったです。託児について見直す事は必要だと託児をするたび思っていました。DVDはプロの集団だわと思いつつ、そこまで自分ができるかはかなり不安になりました。
・意識が向上したと思います。持ってくる人は必要ない人でも持ってくるように、「必要に応じて」という言葉は削除した方がよいと思いました。今日、途中で帰らないといけなかったのが残念でした。DVDでの話はとても勉強になりました。かなり詳しくあったので、自分の中で勉強になりました。
・制度運用の変更について、内容は託児サポーター制度検討チームを立ち上げられ、これからの託児のあり方がよりよい形としていく様子がわかりとても良かったです。また、小松先生のお話はとても有意義で保育の実践のDVDは実際に目で見て、自分たちのある日の姿を見ている様でもあり、また、見習う点もいくつも発見できました。子どもの発達を正しく理解した上で、子ども達と接することはとても大切なことで、またワークショップも色々な方々の考えを聞くことが出来、とても充実した時間でした。あっという間の研修で、とても楽しく、たくさん心に響く内容でした。
・いつも託児研修が終了した時は、大きな夢を持ったような気持ちになります。託児―これからの子育て、不安な事が一杯です。でも、小松先生のお話は毎回、勇気やパワーをたくさん頂け、楽しい遊び、託児方法も見直しができ、本当に良いです。年に2~3回あればいいな。
・あっという間に過ぎていきました。色々忘れかけていたことを思い出し、また、頑張って託児しようと思いました。自分の子どもの時は、考える間もなく過ぎてしまいましたが、今は楽しく託児をさせて頂いています。
・久しぶりに色々な事を思い起こす事ができました。保育に対してこれからも自分自身においても託児についても勉強しながら、参加させて頂きたいと思います。
・今までの短い研修会とは違い、長時間だったので、同じテーブルの方と親しく話す事も出来、良かったです。自分の託児への確認も出来、つい慣れてしまって忘れていることを思い出す事が多々あり、とても勉強になりました。
・エフコープの託児サポーター以外に、子育て支援のボランティアをしています。赤ちゃんだった子どもたちがもうすぐ幼稚園になりますが、その子どもたちに来年おにいちゃんやおねえちゃんが生まれます。今日の研修はとても勉強になりました。これからも託児サポーター、子育て支援を頑張って活動していきたいと思います。
・大変参考になりました。子育て経験、特に失敗の経験から体得した知恵がなんとか活かせないかと取り組んでいます。今回研修を受けて、初心に戻った素直な出発点にたつことが出来たように思います。今のネット社会で“よそのおばちゃん”の存在がどれほど大切か。つくづく感じています。助けあう関係がこれから求められていますので、声掛けあってがんばります。
・託児は、保育園や幼稚園で働いていた時とは条件や環境等違う事が多く、今回研修したことを活かし、少しでもよい環境でよい託児が出来るようにし、子どもにとっても保護者にとっても私達にとっても、楽しい時間になれるよう頑張りたいと思います。

●エフコープ 自己評価と講評

【全体のまとめ】
この間、まちまちとなっていたサポーター制度運用について、2010年度より統一した内容での運用開始について確認できた。またグループワークを通じてこの制度の重要性についても再確認でき、サポーターのモチベーション向上につながったと感じる。

【委員の講評】
2008年度は登録数125名・稼働実績227日と大幅な増員実績があり、その需要は高まってきているとはいえ、昨年度の九州地域の研究交流会(エフコープ開催)で一時保育の課題が明確化になったようです。その後、それを受けて検討チームが発足し、課題の整理・制度改善に向けた取り組み、さらには多角的なスキルアップを目指して、生協内部での意気込みが高まっていき、4地域共通の制度と研修面の見直しへの取り組みが始まりました。
組合員の「助け合い」を基本理念としながらも、安全や子どもに適切に関わるための知識や技術向上のためのサポーター研修が4地域で実施されました。
①制度運用の変更についての説明では、まず変更に至るまでのプロセスや新しいマニュアルの丁寧な説明がなされたため、今後への安心感と期待感がサポーターに広がっていたように思います。
②グループワークでは、エフコープとして取り組む意義について全員で議論することにより、新運用マニュアルについても形成合意がなされ、「託児サポーター」についてさらに意識の向上に繋がっていったようです。また、一時保育の安全面についての見取り図作成では、事務局・主催者・サポーターが一緒に学び合う中で、いつ、誰が、何を、どのようにするかなどの時系列での役割分担まで、図表に書き込む作業へと発展していきました。
サポーター用マニュアルだけではなく事務局用マニュアルもできたことで、エフコープとしての運用体制(担当窓口等)が明確になりました。組合員の「助け合い」・「ご近所のおばさん」という想いを大切にしながらも、組織としての取り組みがさらに活発になることを期待します。(小松君恵)

以上

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事業報告9:コープさが・保育スタッフ対象研修会

【保育スタッフ対象研修会】
7.コープさが スタッフ研修会

【日程】
○11月 4日  子どもの発達と保育(一時保育とは)
【目標】
くらしの委員会で年8回開催している【くらしのスキルアップセミナー】時の一時保育はこれまで外部に委託してきたが、今後は組合員による助け合いとして行っていきたい。そのための準備として、今日の子育てをめぐる状況を理解し、一時保育における子育て支援のポイントをつかむこと。また、一時保育の実際について学ぶことで、備品の購入等の準備や保育者の自信につなげ、一時保育制度の運用の開始につなげたい。

子どもの発達と保育(一時保育とは)
講義「子どもの時を育むひとときの保育」
講師:㈱コマーム/㈱コマームプロデュース 代表取締役 小松君恵氏

子育ては母親ひとりからみんなへ
現代の親は、自己批判が厳しく、競争原理や評価体制が家庭にも侵入した世代である。また、コミュニティーの解体により、子育ての技術と知識の不足、子育てサポートの脆弱化(夫・祖父母・地域等)があり、更に「母性信仰」や「3歳児神話」などの社会的通説の圧力もある。そのため母親が子育てのつらさを感じ、育児不安を一人で抱えがちになっている。このような状況の中、一時預かりに対する親の要望や、社会的に求められるものも変化し、保育の充実や「子育て支援」の意識を持つことが大切になっている。
一時保育の支援の在り方は、親に対して傾聴・受容・共感することで親の不安の受け皿になる。子どもを安心して預けられる人であり、子どもと楽しい時間を過ごし、子どもの育ちをともに喜びあう人であること。親とのコミュニケーションにおいては、それぞれの親の立場を尊重し、保育スタッフは子育ての支援をしていく立場だということを念頭に置いて、親に対し一歩引いたかかわりを心掛ける。
生協の一時保育の理念は、一時保育という活動を通じて、地域の中に、見守り見守られる関係、頼り頼られる関係を作っていくことである。

DVD 「ひととき保育の実際」
 ひととき保育の実際について事前準備・集合~会場設営・子どもの受け入れ・実際の対応例・保育・子どもの引き渡し・保育終了後までをDVDで学んだ。
 ワークショップでグループごとに会場の配置図を作成し保育に際し心掛けることを発表した。この後、一時保育の環境設定と安全確保を学び、実施手順をおさらいした。

子どもの成長発達とあそび
ワークショップで子どもの発達表を作成。子どもの心と体の発達のポイントは運動機能・社会性・言語にありそれに応じた遊びを提供することの大切さを学んだ。また、布・絵本を使った遊びの実演を見て新聞紙遊び・集団遊びを全員で行った。

全体を通じて感じたキーワード
・親と子どもの安心 ・子どもの発達支援 ・親への支援 ・見守りから保育へ 
・スタッフの笑顔

参加者アンケートから
・実際的な内容で、楽しく学べました。
・お話しを聞いていて私にこんなことできるかなと思った。思っていたより大変だなと思いました。でもとても楽しかった。
・小松先生のお話が分かり易く楽しく受講できました。ありがとうございました。
・きちっとした預かり保育の流れがよくわかった。
・もっとはやくこの研修を受けたかったです。自分の子育てにちょっと遅いですがこれからの活動に役立てたいです。面白かったし午後からの体を動かすのはねむり防止になりました。
・子どもとの関わり方、よくぞ教えて下さいました。楽しかった。
・いろんな遊びを教えていただきありがとうございました。
・実際に事業を始めるには、スタッフ、資金など具体的に詰めて行かないと…。
・現役で子育て中ですが、育児の中で一番苦手なことが、一緒に遊ぶことでした。食事や生活習慣に比べて軽んじてもいました。子どもにとって遊びは、生きることなのですね。“遊び込む”ことを大切にしていこうと思いました。
・コープさが生協でも一時保育が必要な時期が来たと感じています。若い組合員さんに参加してもらい学習して、一時保育の必要性を知ってもらいたいと思います。
・私たちでも出来るんだということがよくわかりました。保育者だということを認識しました。
・親の気持ちが聞けてよかった。
・託児には、たくさんの注意や気配り準備が必要で大変ですが、社会で子どもを育てていくという気持ちを持って接していけば、託児者にとっても若いお母さん方とのコミュニケーションがとれる、やりがいのある仕事だと思います。具体的に話を聞くことが出来たので、ひとつひとつ再確認しながらよりよい託児が出来るように目指していきたいと思います。
・子どもの発達から遊びまで教えてもらえて良かったです。

●コープさが 自己評価と講評

【全体のまとめ】
研修を終了し、参加した方たちが一時保育の保育者になることに良い印象を持っていただけたので良かった。実際託児をするにあたり、即戦力として活躍してくれそうです。
 ひととき保育の実際について学んだことを思い出しながら、安心安全で『子育て支援』となる活動ができるよう十分準備をして一時保育を実施したい。

【委員の講評】
増えつつある若い組合員さんのニーズに応えるため、本部による子育て委員会が設置され、子育てひろばや託児付きのセミナーは若い組合員には好評だが、保育スタッフ不足で託児は外部に依頼している状況とのことです。日常的に保育スタッフの確保に苦労している現状を改善するために、保育スタッフの数を増やしつつ、質の向上を図る目的でこのたびの研修企画がなされました。
「子育ては母親ひとりからみんなへ」というテーマで話し合われ、今日的な子育てをめぐる状況を考え合う中で「一時保育」の支援のあり方が明確になっていったようです。親に対して傾聴・受容・共感することで親の不安の受け皿になり、地域の中に見守り合える関係、預かり合えるお互い様の関係が育っていく重要な活動であるという認識が高まっていきました。
実際の一時保育の流れや対応事例、安全面の確保事例を出し合い学び合うことで、さらに参加者のモチベーションも上がり、今後中心的に活躍してくれそうなスタッフや、即戦力として活躍してくれるスタッフが見出せたことは大きな成果だと思います。
研修が進むにつれ参加スタッフの笑顔が溢れていく様子が大変印象的でした。コアになりそうなスタッフの活躍がけん引力となり、今後のさらなる活動のひろがりに繋がっていくように感じました。(小松君恵)

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事業報告10:コープおきなわ・保育スタッフ対象研修会

【保育スタッフ対象研修会】
8.コープおきなわ 保育スタッフ・コーディネーター研修・交流会

【日程】
○12月 2日 子どもの発達と保育(生協での意義、保育で大切にしたいこと、関わり方)
コーディネーター交流会

【目的】
・今日の子育てをめぐる状況を理解し、そのなかでの一時預かりの役割を再確認し、子育てを応援するスタッフとしての心得、手遊びを学ぶこと。
・コーディネーター交流会では、一時保育制度の運用に関し課題を共有化して解決につなげていくこと。


○子どもの発達と保育(生協での意義、保育で大切にしたいこと、関わり方)
コーディネーター交流会

第一部 講話「生協の託児ってなぜ必要?」 
講師:公益財団法人生協総合研究所 近本聡子
 

現代の子育ての状況、生協が一時保育に取り組む理由と課題
現代の子育てをめぐる状況として、家庭・親・地域の子育て力が低下しており、子育て支援が社会的な取り組みの大きなテーマになっている。行政、CSR、市民活動としての取り組みが広がり、活発化している。子育て支援を考える上での生協の強みは、消費者・市民からの信頼感、組織的なインフラと多様な事業、弱みは若い世代への浸透が不十分、組織内の連携が不十分ということがある。「一時預かり」は、子育て中の方の活動参加を保証するもので、生協の組合員活動にとって重要な条件の一つになっている。組合員からのニーズも高く、さらには質の高さも求められるようになってきている。

グループ交流・ワーク「託児の時に大切にしたいこと・関わり方」
講師:(株)コマーム 代表取締役 小松君恵氏

①アイスブレイク「他己(たこ)紹介」
二人一組になって、お互いの「私が保育者としての活動を選んだ理由」を紹介し合い、全体に発表した。出されたのは「子どもが好きだから」、「ちょうど娘が子どもを産み、子育て支援活動に興味をもった」、「自分自身に保育が必要だった」など。
②講話:一時預かりをする時に大切にしたいこと
・お説教は何にも役に立たない事を知りましょう。ストレスの多い社会の中での子育て。お母さんの気持ちが救われるように接したいもの。
・介護保険と違って子どもは社会でみてくれない。
・保育スタッフは一歩引いた関わりを。
 決めつけない、「らしさ」押しつけない、不正確なことを言わない、評価しない・比べない
・発達に合わせた、その子らしさを尊重しよう。
・事故が起きると企画自体がアウトになる。
③保育室の環境を考えてみよう!
保育室のレイアウトについて、グループワークで出し合い発表した。ケガがないように危険回避が一番大事で、窓の施錠確認、敷物への配慮(すべらないように)すること、赤ちゃんは奧側に、動きのある幼児は入り口になど、すぐに実践できるポイントをたくさん学んだ。
④大切にしたい事・・・「前・後が大事!」
・「前」:預かる前に聞いておきたいこと
愛称、排泄のこと、ミルク(食)、好きな遊び、親以外の保育の経験、おんぶ可否など
 ※預かる前にお母さん(保護者)と仲良くしているところを子どもに見せると安心する。
・「後」:お返しする時に伝えること
 ケガや傷、預かる前から変化があったら必ず伝える他、どんな遊びをしたか等。


第二部 コーディネーター交流会 

第1部のアンケートから、スタッフやコーディネーターの困りごと(課題)を共有した。これまで運用は地域協議会・ブロック任せになっていたが、現在、託児制度見直し検討委員会がテキスト・マニュアルを作成しており、今回の研修での学びも含めて完成させ、来年度から統一した運用ができるようすすめていることを説明した。
また近本氏から、①事例・情報の蓄積は大事。コーディネーターがPDCAサイクルをつくり、まわし続ける事が肝心、②地域任せではなく中央に予算をもつようにしないと尻すぼみになってくる、などのアドバイスをいただいた。

全体を通じて感じたキーワード
・一時保育は親支援
介護保険などで高齢者は社会全体で面倒を見てくれるが、子育てはそうではない。
・発達に応じた遊び
・保育者の心のゆとり、楽しむことも大事
・預かる「前・後」が大事
・地域任せではなく中央で予算付けを
・生協の地域貢献
一時保育は生協のミッションの具体化につながる。でもまだそのレベルにはないことを痛感。

参加者アンケートから
・会場作りから当日の動きを分からないまま、自己流でやっていました。それが良いのか悪いのか不安だったんですが、今日参加してみてとても良かったです。子どもだけでなく、親の方までにも心遣いを気にかけたいと思いました。
・保育は勉強してきた経験がないので、ただ見守って遊ぶことしかできず、泣かれた時など困っていました。ひたすら必死に遊んであげてました。年齢に合わせた遊び方があり、その子に見合った行動の仕方があることがわかったのが良かったです。
・受付やケガ、泣いた時の対応などを心配していました。父親(母親)に心配なく、企画等に参加してもらえるチャンスを増やしたい。
・お子さんを預かる時、お渡しする時の細かい注意点を教えていただきました、一時保育とはいえ、やっぱり子どもたちといる時間を保育者も一緒になって楽しめるとゆとりをもって預かれるのではないかなと思いました。とても楽しい研修会でした。
・お母様に安心して参加していただくために、前もってアンケートをとっておく大切さを再確認しました、これからの活動に活かしていきたいと思います。自分自身が楽しんで参加すること、元気、やる気を発進していきたいです。
・人の子どもを預かるので、ケガをさせずに安全で無事にお返しするまでは気をつかっていました。改めて一時保育の重要性を実感しました。研修・交流会を通して共有でき、非常に楽しかったです。笑顔と元気(^_^) どうもありがとうございました。
・初めて顔を合わせていきなり子どもを預かるので大変だと思っていた、自分が楽しみながら子供を預かることが大切だということとか教えてもらえて良かったです。発育に応じた遊びを知って良かった。
・今の時代はただ預かるではなく質のいい保育を望んでいるので、その要望もかなえつつ、保育する側も楽しい気持ちをもってその場を分かち合えれば、お互いの満足になると思いました。5才ほど若くなった気がします!
・私は今、孫育てに頑張っています。その母親である娘に間違った声かけをいつもしていることに今日気づきました。子育てに頑張っている娘に少しでも手伝い、手助けできるおばあちゃんになりたいです。昔、保母だった私ですが、昔を思い出しました。楽しかったです。ありがとうございました。孫育て頑張ろう!
・初めて研修会に参加して、一時保育の必要性を感じました、活動の中でぜひやってみたいと思いました。
・こういう講習会や交流会があったらいいなと思っていました、今までは単に預かって遊んでという感じでケガがなければOKって感じでしたので。これで少し意味のある保育ができるようになれればいいなと思います。ブロックに帰って他のマミーヘルパーさんとの交流会を提案して楽しく学べる時間がもちたいなと思いました。自分のブロックで今日学んだ保育ができないものかと思います。
・小松さんのユーモアいっぱいの指導、とても楽しかったです。最初は少し恥ずかしい時もありましたが、小松さんの明るさで、私自身、心の中が楽しくなっていくの分かりました。近本さん、小松さんありがとうございました。ぜひまたお会いしたいです。

●コープおきなわ 自己評価と講評

【全体のまとめ】
 母親がどんな状況で子育てをしているか、そして一時預かりが生協の活動や子育て世代の組合員にとって参加を保証する条件であり、ニーズの高い活動であることを、保育スタッフや企画運営をする委員に知ってもらうことが目標でした。今回の研修で、その目標は大いに達成できたと感じています。これまで研修の機会を提供できなかったのですが、とても熱意のあるスタッフの存在、「学びたい、スキルアップしたい」気持ちを知り、やってよかったという充実感、継続して企画する必要性を感じました。
 今後の課題は、コーディネート機能の充実・確立と、PDCAによる保育の質のアップ、システムの向上、地域での企画時に一時預かりを実施してもらう理解促進・予算付けです。

【委員の講評】
沖縄県は日本で最も合計特殊出生率が高く、昔からの近隣や地域での「子育ての助け合い」が色濃く残っている。2004年に調査をした際にも、いち早くひろばを設立した保育園事業者「なんくるや」(なんとかなるさ、という琉球ことば)など先進事例も多い。また、子どもの数が多いため、認可保育園では対応しきれず、那覇市内を中心に無認可保育園が数多くあり、両親ともに「子どもを預けて働く」ことはあたりまえのこととなっている。
コープおきなわでは、組合員の構成として転勤族や県外からの移住者が首都圏などと比較して格段に多いが、活動場面では、「組合員助け合い」「地域での預かり合い」の延長として保育がなされていたようである。
若年層の親の「安全で楽しい」一時保育ニーズに対応しようと、助け合い精神を基本理念としながらも、今回はじめての県内地域合同の研修会が2部構成で開かれたのは、画期的ではないだろうか。特に、九州地域ではスタッフ研修のみが多いなかで、コーディネーター交流会が実施されたのは特筆である。
○第一部 グループ交流・ワーク 
各地で好評を博している小松氏の軽妙でかつ説得力のある解説に、日頃子どもと接する現場のみなさんも心和やかに要点をおさえており、本報告書にもあるアンケート結果でその絶大な効果が分かる。
○第二部 コーディネーター交流
これまで地域での活動に任せられていた保育の実情、特に悩みや課題が、経験交流をしたことで全体の共通認識になってきている。保育は単なるおまけではなく、親(特に小さな子どものいる母親)の学習支援であり子育て応援であるということを皆が共有できているようで、若い当事者性の高い担当職員のがんばりや熱意もあって、保育への取り組みがさらに活発になることが期待できる。副理事長も参画する子育て支援検討会の仕組作りにも期待したい。(近本聡子)

以上

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事業報告11:環境整備助成の意義と成果

保育スタッフ研修を実施した団体・グループのうち5つで、保育の現場を担うスタッフが協議し、アウトリーチ先で一時保育(預かり)を行う場合の保育環境を整備するおもちゃや備品をモデルとして購入した。

環境を整備することで、一時保育の時間が親子にとっても、保育スタッフにとってもよりよい豊かな時間に改善される。しかし、その都度異なる保育現場の環境を整備するための備品等が十分揃っているところはまだ少ない。

今回の備品等の購入によって、環境整備の重要性への認識と、備品の貸し出しや現場搬送の仕組みができることを願って、本助成事業を実施した。

多くの場合、会場ごとに行う一時保育は単発的な保育であり、子どもにとってはもちろん、保育スタッフにとっても困難な要素が多く、施設の保育に比べ高度なスキルが求められる。そのため、環境整備が不十分なまま保育を実施すると、誰にとっても快適な時間とはなりにくい。

あらためて、現場の保育スタッフが抱える困難な状況は主に次の通りである。 

- 親と離れることに慣れていない子どもが多く、泣く子も多い   
- 子どもそれぞれの体調等の違いで個別対応が必要な場合が多い   
- 子どもの年齢の幅が大きくなることが多い   
- 当日キャンセルや新規の受付があり、臨機応変な対応が必要となる
 

こうした課題を解決あるいは逓減させていくために、5つの各団体・グループでは、派遣型の一時保育(預かり)で使用するおもちゃや備品等を以下の通り購入し、活用を始めている。

5団体・グループで共通していたおもちゃや備品の条件は・・・
- 年齢に合っていて、音が出たり、すぐに興味を持ちそうなもの   
- しまいやすさ、持ち運びのしやすさ   
- 安全であるもの   
- 家庭にはなさそうなもの   
- 保育の際に必要となる周辺備品(これから本格的に保育体制を整えていく団体)
 等だった。

以下は、保育環境整備のために各地で購入したおもちゃ等の内容と、購入にあたっての着眼点、今後どのように保育に生かされていくかについてまとめた。

1.みやぎ生協

〔主な購入品〕
ボールプール、ままごとセット、他

〔何を購入するかを決める経緯、着眼点〕
・家庭には、あまりなく、子ども達が興味を持ってくれそうなもの。
・移動に便利な折りたたみ式やコンパクトにまとまるもの。
・転んだり、ぶつかった時にできるだけ安全であるもの。
・カラフルで楽しいもの。

〔保育がしやすくなった(なると思われる)点等〕
・移動の際、コンパクトに折りたためるものにしたので、その都度、託児に役立っている。
・ボールプールは、家庭にはあまりないようなので、子どもたちのお気に入りになっている。
・お母さんからなかなか離れない子も、おもちゃがあることで、すぐに慣れて遊んでいる。
・ままごとセット(野菜セット、フライパン)は、男の子も夢中になって「ごっこ遊び」を楽しんでいる。

2.東都生協

〔主な購入品〕
絵本を中心に(各センターの保育室備品として使用)

〔何を購入するかを決める経緯、着眼点〕
・現在、東都生協での保育備品は、主催者が手配することになっている。
・折り紙など消耗品はその都度購入しているが、多くの玩具は組合員から寄せられたもので対応しているため、主催者によって玩具や絵本の対象年齢もばらばらなのが、現状である。
・豊かな保育活動をめざし、低年齢向けの絵本を今回の助成で購入したいと考えた。

〔保育がしやすくなった(なると思われる)点等〕
・預かったお子さん、保育ママにとり、楽しい保育時間となるように、絵本を活用した保育を行っていきたい。

3.生活クラブ生協・東京/子育て応援チームすこっぷ

〔主な購入品〕
ひっぱるおもちゃ(スネイル)、ロード&レールセットデラックス、急行列車、燃料列車、ピクニックプレイマット、食料品セット、ティーセット、食器セット、パンのセット、ベジタブルセット

〔何を購入するかを決める経緯、着眼点〕
・強く泣く子どもの対応に困っているので、よく遊ぶおもちゃの傾向などを出し合い、泣き止んで遊びに入りやすいおもちゃ、一緒に遊べるおもちゃ、持ち運びやすさで選定した。
・男の子が興味を持つもの、女の子が興味を持つもの、年齢が低い子ども用を想定して選んだ。

〔保育がしやすくなった(なると思われる)点等〕
・初めての保育で泣いている子どもに、遊びへの興味を持たせて、気持ちを切り換えるきっかけに活用したい。親の姿を追いかけてドアの方に気持ちが行ってしまうので、音が出るおもちゃや、転がるものなどで遊びに注意が向くようにする。
・車のおもちゃはよく遊ぶので、初めて会う子ども同士で遊ぶきっかけにおもちゃを活用したい。ロード&レールセットは、車を走らせる道や町のおもちゃなので何人かでいっしょに遊べるように促したい。セットについている車以外に急行列車、燃料列車、を購入した。大きめなので月齢の低い子どもも遊びやすいと思われる。
・女の子用として、ひろばでも人気のおままごとセットの持ち運びやすいピクニックセットを購入し、プレイマットでコーナー作りをしながら初めて遊ぶ子ども同士のつながりをつくれるように活用したい。
・ロード&レールセットデラックスは、線路をばらして、持ち運びやすく、車や汽車を走らせるまちができるので、遊びのコーナー作りもしやすい。
・ピクニックセットは、ピクニックプレイマット(布製)が袋になって、食器やパンセットなどを中に入れて持ち運べて、遊びの場ではマットとして広げて使えるため、会議室などに出かけて保育を行う場合に使いやすいと考えている。
・スネイルは持ち運びも軽く、会議室などは歩く広い空間があるので適していると考えている。

4.コープこうべ

〔主な購入品〕
エプロンシアター「くいしんぼうゴリラ」
大型絵本「もこ もこもこ」
パネルシアター(材料購入、只今作成中)、他

〔何を購入するかを決める経緯、着眼点〕
○子どもにとって
・保育専用でない狭い部屋の中でも静かに楽しめる。
・家庭にない目新しいもの。
・大型絵本やパネルシター、エプロンシアターを見ることにより、想像性や感性が豊かになる。
・友だちと一緒に楽しめる。
○子育てサポーターにとって
・練習が少なくてだれでも出来る内容。
・かさばらずに持ち運び、送付、保管に便利。 〔保育がしやすくなった(なると思われる)点等〕
・家庭にない大型絵本やエプロンシアターは子どもの関心を引き集中させることができた。
・「くいしんぼうゴリラ」のエプロンシアターは、子どもが知っている歌を題材につくられているため子どもの関心が高い。また、ゴリラの手が動かせるので、握手をしたりして子どもに大人気である。
・現在、約20ヵ所でほぼ毎月一時保育をおこなっているので、場に応じて貸し出しを行っていく。地域ほいく室でも活用したい。

5.コープさが

〔主な購入品〕
コップがさね、ネジラトル、オー・ボールミニ、折り紙、ボールプール「しまじろうのしんかんせん」、ままごと、ベビーピアノ、絵本、フロアマット、体温計、角保護材、名札等保育時必要品、収納ケース、キャリー、他

〔何を購入するかを決める経緯、着眼点〕
・乳児、幼児ごとに静かに遊ぶものと、動いて遊ぶものがあるように、いろいろな子どもの好みに合うようになるべく多種類のおもちゃを揃えようと考えた。
・移動を考えて軽いもの、コンパクトにしまえるもの。
・保育環境の安全確保のための必要品と、収納ケース、移動用キャリーの購入も必要と考えた。

〔保育がしやすくなった(なると思われる)点等〕
・ボールプールはキャラクターのものなどいろいろあったが、電車遊びもできるのでハウスが新幹線のものにした。
・ままごとセットはお買いものごっこができるよう、また片付けやすいようにかご入りのものにした。
・コップがさねは3種類あったが入れ子式にして移動時にコンパクトになる物にした。
・ボールは0歳児からも持てるオー・ボールにした。
・音の出るおもちゃも欲しかったので、スタンダードなピアノ型のものと珍しいネジ型のものを選んだ。
・フロアマットは、長く使えるよう厚めで少し上質なものにした。また、遊びや年齢でゾーン分けられるようにように2組購入した。
・体温計は簡単に測れる耳式にした。

以上

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事業報告12:〔参考〕遊びとおもちゃのこと

子どもの遊びは、発達と密接に関連して現れます。また、遊びによって知的発達や社会性の発達、運動機能や身体の発達などが刺激され助長されます。つまり、遊びの中には、子どもにとって必要な体験が相互に関連し合いながら総合的に含まれているのです。

遊びは、食事、睡眠、排泄などといった生命維持のために必要不可欠な活動ではありませんが、人間が社会的な動物であるという観点から考えますと、生きていく上で大変重要な学習といえます。遊びは遊びたいという自発的な動機によって発生する活動です。他から強制され、嫌々しているのでは遊びとはいえないでしょう。また遊びは、面白い、楽しいというプラスの感情を伴う活動で、遊び自体が目的となります。

つまり遊びは子どもにとって生活そのものです。保育スタッフが子どもにかかわるとき、このような遊びの重要性を認識し、より快適にのびのびと子どもが遊べるような環境を整え、子どもの時期それぞれに合った対応をしていく必要があります。

また、大人と子どもが遊びを共有することは関係をより豊かに親密にするだけでなく、発達の様相が把握できることや発達を援助する方向性を捉えられることなど、とても大切な行為です。初めて出会う子どもと遊びを共有するためには、大きく3つのポイントがあります。

1.名前で呼び合うこと
名前で呼び合うことで距離感はぐんと近づきます。子どもに保育スタッフ自身の名前を覚えてもらうための上手な働きかけも大切ですし、子どもの名前を覚えるために事前に名簿を確認しておくことや、やわらかくて角のない大きめの名札をお互いに見えやすい場所につけることが基本です。

2.子どもの話をよく聞くこと
事前にどんな展開にするのかイメージし、保育スタッフで準備・打合せをなるべく十分に行うことが大切です。しかし、イメージどおりにならないことで、子どもに強制するようなことはないよう、遊び心と余裕をたっぷり持って、子どもの意見を活動の中に組み入れていくこと、子どもと共に考え、共に創り出すことが遊びを共有するための基本です。

3.保育スタッフ自身が技術を高めること
手遊びや紙芝居、絵本の読み聞かせ、人形劇やパネルシアターなどを用いることは、初めて出会う子どもと仲良くなるための効果が期待できます。しかし、未熟な技術は逆に作用する場合もあります。練習を重ね、さまざまな場面で活用できるように、また自分なりのスタイルで自信を持って演じられるようにすることが大切です。

【年齢構成に合わせた保育内容の検討】
① 普段から、年齢(発達段階)に合わせたおもちゃや製作物の準備をしておくよう心がけます。
② 可能な限り当日保育をする子どもに合わせたおもちゃの選択を行います。

*赤ちゃんや子どもがおもしろいと思うことは、必ずしも大人と同じではありません。こちらが意図をもっておもちゃを用意したとしても、したいように遊ばせましょう。

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事業報告13:一時保育(預かり)コーディネーター対象研修・交流会助成事業(1)

ここからは、一時保育の質をさらに向上させるために欠かせない、コーディネーター養成のための研修内容となる。
直接関わる保育スタッフだけでなく、スタッフを支えるコーディネーター機能の強化や仕組みを整えることが重要である。08年度は、そのためのコーディネーター専用ハンドブックの製作やさまざまな一時保育の制度や仕組みについて調査を行い、まとめた。今年09年度は、これまでに作成したテキストや培ってきたノウハウをもとに、生協職員ならびに一時保育のコーディネーターを対象とした研修・交流会を全国3ヵ所(大阪・福岡・東京)で実施することとした。

目的:子育て世代の活動参加を促進する上で、一時保育制度の充実は欠かせない。今日の子育てをめぐる状況を理解し、そのなかで一時保育のコーディネーターの役割を再確認し、他の団体・グループ・生協における制度や運用を学ぶ。また一時保育制度の運用に関し、課題を共有化して解決につなげる。

〔全国3ヵ所(大阪・福岡・東京)の共通プログラム〕
1.オリエンテーション
2.講演「コーディネート力で向上する一時保育の内容と仕組み」
                  チルドレンズ・ビレッジ 代表 林 美栄子氏
(昼食)
3.事例報告:開催エリア内生協 (*3と4の順番は状況に応じて変わります)
4.先進的生協の保育制度
「保育サポートバンビの保育コーディネート~パルシステム東京の場合」
保育サポート バンビ 代表 安田 澄江氏
5.全体会:グループディスカッション、課題分析
事前ワークシート*を用いて、保育制度の交流と課題の共有化
6.ふりかえり
    (*事前ワークシート:参加者に事前に自生協の現状や課題などを書いてきてもらった)

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○開催3ヵ所の共通講座-1

講演「コーディネート力で向上する一時保育の内容と仕組み」
講師:チルドレンズ・ビレッジ 代表 林 美栄子氏
 

使用テキスト:『派遣型一時預かり制度のモデル化及び普及事業07年度事業報告』
『一時保育コーディネーターハンドブック~派遣型を中心に』

一時保育が以前にも増して重要になってきたのは、親の成育環境やライフスタイルの変化によって、子育てそのものの支援に加え、親自身が子どもを持ったことで新たな豊かさを実感でき、社会とのかかわりを両立できるしくみを必要としているから。子育て支援は手伝う支援から人生を支える支援へと変わってきている。
生協は早くから「預かりあい」をしてきた。お互いさまの助け合い精神の預かりあい・託児から子どもの成長や発達に寄り添う「保育」の時間を今後どう実現していくかが問われている。

生協の一時保育には4つのパターンがある。①必要に応じて担当者が行うパターン。②専門部署を設けて、保育全体をコーディネートしているパターン。③外部委託しコーディネート機能を保持しているパターン。④生協から独立した法人がコーディネート機能も含めて保育全体を担当するパターン。全国的に見ると①が多く、②に移行する生協も増えているが、パルシステム東京の「保育サポート バンビ」は③であり、生協が行う一時保育の性質上、最も理想的な形ではないかと考える。

コーディネーターが不在または未分化の場合とコーディネーターがいる場合の違いを考えてみる→コーディネーターがいることで、現場で発生する課題を受け、それを解決するための方策を考えることができる。


Kankeizumini


またここでの課題を、PDCAサイクルに載せることで、徐々に保育の質と保育スタッフのやりがいを向上させることにつなげていくことが可能となる。

Pdcamini

*PDCAサイクル・・・Plan(計画) →Do(実施) →Check(評価) →Action(改善) →またPlanに戻り、このサイクルを繰り返す。

コーディネーターの仕事は相手に合わせて臨機応変・多種多様であり、親と主催者、スタッフの間に立つつながりづくりの専門家である。保育コーディネーターの最初の仕事は、一時保育の受付、保育スタッフのマネジメント・活動状況の把握。毎回が慣らし保育であり、異年齢保育である一時保育の現場の質を高めるには、どんな親子が来て、どんなスタッフが保育をするのか、スタッフ同士の相性、会場の把握等は必ずしておかなければならない。

コーディネーターの最も大切にすべき仕事は、生協が一時保育をする意義を伝え、関わっている人すべての人たちを励まし、保育スタッフ自身のやりがいや達成感につなげていくこと。生協は組合員活動の中で、早くから行ってきた子どもの安全確保に重点を置く預かりあいや託児から、子どもの発達や成長を意識した保育に変えていく必要がある。そのためにはコーディネーターの存在が不可欠になる。

それぞれの生協の現状を把握するため「役割分担チェック表」に記入して午後のグループワークにつなげた。

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資料:一時預かり・一時保育 役割分担チェック表

一時保育実施までに必要なプロセスを書き出し、必要な仕事が把握・分担できているか確認するための表。
コーディネーター研修・交流会で使用したもの。

【活用例】
・保育付きの会議や講座・行事などを企画する際に、実施当日までの仕事をチェックする
・現在、何ができていて、何ができていないかを把握する
・これから保育制度を整えようとするときに、どのような仕事・役割があるかを把握する


役割分担チェック表はこちら
「checksheet2009.pdf」をダウンロード

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事業報告14:一時保育(預かり)コーディネーター対象研修・交流会助成事業(2)

○開催3ヵ所の共通講座-2

先進的生協の保育制度
「保育サポートバンビの保育コーディネート ~ パルシステム東京の場合」
保育サポート バンビ 代表 安田 澄江氏

・以前は行事や学習会を主催する委員会がスタッフ名簿を持ち、それぞれ依頼していた。ある時80人に電話をかけ、全員に断られたことがあり、限界を感じた。2003年から改革をはじめ、様々な問題点があることがわかり、保育制度を整えることになった。
・コーディネーターの重要性もわかり、エリアのコーディネーターがパルシステム東京(当時は東京マイコープ)と契約を結ぶことにした。しかしエリア間の格差もあったので東京全部を1つにし、バンビを立ち上げ、パルシステム東京と委託契約を結び2007年よりスタートした。
・2008年度実績は保育回数1,557回、保育の子ども延べ5,183人、保育スタッフ延べ4,107人、登録スタッフ402人となっている。2009年度も290人が更新し新規をふくめ515人のスタッフがいる。
・8つのエリアに分け13人のコーディネーターで分担し、172委員会でほぼ毎月保育を行っている。
・バンビの委託保育業務の内容は、保育コーディネート、一時保育の実施の他に、保育スタッフ手帳の更新、スタッフの新規募集、研修交流など。具体的には開催する委員会向けに保育のしおり作成や説明会。預ける保護者向けにお願い文の作成、保育個人票作成、保育備品の管理、ニュース発行など保育に関する業務が多岐にわたる。
・保育コーディネーターの条件としては、保育の現場を知っているベテラン保育スタッフであること、保育スタッフ情報を把握できること、そのためのコミュニケーション能力があること、スタッフとの連絡時間がとれること、保育を利用する主催者と信頼関係がつくれることなどを挙げている。
・保育スタッフ研修は、エリアごとに会場を分けて年1回以上行っている。2008年度は保育スタッフの85%が研修を受講した。
・バンビの保育コーディネートの特徴は、保育に関わるほぼすべての情報を管理運営していることで、保育をトータルで捉え検証し提案、実施ができること。また、利用者にとっても保育スタッフにとっても、生協の一時保育であることの安心感があるうえ、生協のシステムを媒介にしてお金のやり取りと情報の共有化ができ、ひじょうに効率的に保育が実施できていることである。
・バンビの2年間の成果として、保育の安全への意識向上、スタッフの意識向上がやりがいにつながっていることなどがあげられる。
・今後の課題としては、社会全般や親の子育てや保育に対する意識の変化への対応が挙げられる。子どもを保育するということはそれだけ手が掛かる。しかし、今少子化対策ということもあり、誰かがやってくれてあたりまえ、無料もあたりまえという意識を持つ親もいる。保育は様々な人の手があって成り立っていることを伝えていかなければならないと思っている。

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〔質問から〕

Q.おもちゃはどうしているか
A.基本的に主催者が用意する。その時は宅配便を利用するが、それができない時は各センターから送る。預かるのは主に3歳以下なので、その年齢対象のおもちゃを各センターにそろえている。

Q.登録の500人の年齢層は
A.子どもが幼稚園に入った30代~40代が多い。子育てが終わった40代以降も多いが、夏休みの保育があるので、各年代がいるのがいい。

Q.みんな同じように依頼できるのか
A.初めての人は一人では行かせない。複数保育の依頼があったとき、ベテランと新人を組んでもらう。一斉メールをして返事が来た中から公平になるようコーディネートしている。

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事業報告15:一時保育(預かり)コーディネーター対象研修・交流会助成事業(3)

前述の(1)(2)にある共通講座の後、その地域内の事例報告や課題に応じたグループワークが行われた。

○各地の事例報告やグループワーク-1

1)大阪会場  

開催日時:2009年7月14日(火)11:00~16:00
開催場所:関西地連会議室
参 加 者:6生協、全体20名   

*共通講座以降の開催内容は以下の通り*

○グループディスカッション その1  
あらかじめ決めていたグループごとに分かれ、講演で記入した「一時預かり・一時保育 役割分担チェック表」をもとにそれぞれの生協の現状について交流した。参考資料として保育サポートバンビのチェック表も配り、自生協と比較しながら話し合った。

○グループディスカッション その2  
「保育制度」と「コーディネート機能」の2つの課題のうち、自分たちが話し合いたい課題に分かれてディスカッションした。話し合いで出たキーワードを紙に書いて発表した。

○グループ報告

保育制度について
・組合員同士の助け合いを理解してもらうためには、主催者向け説明会や親に対する声がけが必要である。
・制度としてきちんと確立してなくても、保育を何とか回しているのが現状。位置付けをはっきりさせることでもっとうまく回っていくのではないか。
・預ける親の満足だけでなく、保育スタッフの満足のためにも保育スタッフの研修が必要である。
コーディネート機能について
・コーディネーターのえらび方やコーディネーターの研修について交流した。
・いつも同じ人に頼んでしまうことのないよう、登録した全員に活動してもらうようにする。
・新しくスタッフになる人にはベテランと一緒に保育してもらうよう心がけている。
・報告書でのフィードバック、連絡会などの情報交換をどのようにやっているかを話し合った。

参加者アンケートから
・ある程度システムが確立していると思っていたので、特に問題を感じていませんでしたが、今はうまくいっていても、PDCAをきちんとやっていかなければ、いつか事故につながったり、保育スタッフの減少になったり、困ることが出てくるかもしれないと思いました。職員なり、まだ日も浅いので考える幅が狭く、どういうふうにコーディネートしていけばわからないことばかりでしたが、今日の研修で感じ取れた感覚を業務につなげていきたいです。
・パルシステム東京さんの運営方法がシステム化されていて勉強になりました。林さんの話もわかりやすくとても役に立ちました。
・店舗中心の生協活動と宅配生協の活動の保育の違いを感じましたが、どこの生協も保育の充実に心をくだいていることを感じました。保育だけではなく地域に根ざした活動をされている大変さも伺ってみたいと思います。
・制度がとても大切であることがわかりました。また、コーディネーターの存在がスタッフさんを育てたり、お母さんとの関わりも成長させていけると感じました。
・これからは子育て支援の社会的役割発揮が生協に求められている。
・主催者側と利用者側のすれ違いをなくすためにコーディネート役の大切さを学びました。
・『組合員同士の助け合い』を理解してもらうために主催者向けの説明会を行うアドバイスをいただいたことが参考になった。
・単に子どもを預かることではなく、その一時の間でもその子どもの成長に関わろうという視点。スタッフの成長や社会参画のステップと考えているところ。
・託児、保育という考え方はなかったので、とても参考になった。コーディネーターもスタッフもなり手不足、やりがいがあるように引っ張れたらと思った。
・コマームの小松さんのパワーが印象的でしたので子育てサポーター研修などでお話してほしい。
・少人数でも話しやすい場でした。自分の地域で生かせるようにしていきたいと思います。

今後への希望として
・保育スタッフ向けに楽しめる内容でスキルアップになる企画をお願いします。
・実際に組合員に接している子育てサポーターの交流会(研修会)があればいいなと思いました。
・保育コーディネーターや職員向けの研修(実践的な)
・事業として預かり、ベビーシッター、保育をしている生協の勉強もしてみたいと思います。
・一時保育やひろばなどのコーディネーター向け研修会を見学したいです。

以上

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事業報告16:一時保育(預かり)コーディネーター対象研修・交流会助成事業(4)

○各地の事例報告やグループワーク-2

2)福岡会場

開催日時:2009年9月29日(火)11:00~16:00
開催場所:博多パークホテル 「芙蓉」
参 加 者:9生協、全体37名

*共通講座以降の開催内容は以下の通り*

○事例報告

①コープかごしま 亀田多民栄さん

・事業所単位でスタッフの登録をしている。託児をつけると参加者が多く、会場の手配も大変になった。託児にかかる費用も増えてきて、互いに助け合う形に戻せないかと考えている。
・スタッフからの意見で3月に研修を行った。もっと必要だという声が出た。そのときの研修を参考に、子どもの受けつけ時に子どもの状況を書いてもらうようにした。
・託児スタッフを交えて、これからの改善について話し合う予定。

②コープおきなわ 宮城尚美さん・吉田恭子さん
・一時保育「優遊くらぶ」制度(マミーヘルパー制度)の立ち上げから12年が経ち、一部の地域の運用にとどまり広がらないことや利用者の要望の変化があり、託児制度見直し検討委員会を発足した。
・組合員活動に参加している若い世代にアンケート行い課題を整理した。
・今後はコーディネーターの育成や一歳未満の預かりなどルール作りや一部の地域のみの運用を全体的に広げるよう進めたい。

○グループディスカッション その1     

あらかじめ決めていたグループごとに分かれ、講演で記入した「一時預かり・一時保育 役割分担チェック表」をもとにそれぞれの生協の現状について交流した。参考資料として保育サポートバンビのチェック表も配り、自生協と比較しながら話し合った。

○グループディスカッション その2

①コーディネートについて話し合ってみよう ②制度づくりについて考えてみよう
③スタッフについて話し合ってみよう     ④その他運営の悩みを語り合ってみよう  

4つの課題のうち、自分たちが話し合いたい課題に分かれてディスカッションした。話し合いで出たキーワードを紙に書いて発表した。

○グループ報告

①コーディネートについて話し合ってみよう
・終わった後のフィードバックが重要。連絡のとり方としてはメールやFAX、電話がある。年齢の高い人は電話が多い。どちらにしても、返事がすぐ来る人、なかなかこない人がいる。
・その中でマッチングをしていくには、相性だったり色々考えなければならない。コーディネーターがどれだけ信頼されているかなど、力量が問われる。
・一人一人との連絡をとるなど、スタッフとのコミュニケーションが大事になる。
・保育をする現場を知ることが重要。知らないところは自ら見に行く。
・コーディネートする喜びを感じることをめざす。

②制度づくりについて考えてみよう
・気持ちは助け合いでやっていくが、責任部署は明確にする。
・託児から保育に。託児の間、親はリフレッシュしても、子どもはどうだったか。保育は子どもも楽しい。また行きたいといってもらえる保育をめざす。

③スタッフについて話し合ってみよう
・スタッフ募集の方法は、チラシを定期的に入れる、お友達を誘う、口コミなど。
・課題として手当てがなくては集まらないこと。また地域や企画により依頼が減っているなど差があること。
・託児と保育の違いやスタッフの楽しさをどのように伝えるか。
・親が保育の間の充実を望むようになり、スタッフ研修、スキルアップを図る必要がある。
・研修は救急など安全面だけでなく、保育の視点や講師、費用も考えていく。

④その他運営の悩みを語り合ってみよう
・託児(子どもが少し悲しい)から保育(子どももうれしい)になろう。
・親もサポーターもしあわせになる。
・若い参加が増えることは事業面にもプラス。次の世代を育てるための投資と考えよう。小松さんからのアドバイス
・これまでの預かりあい大人と大人の関係で子どもは付属という考え方。発想を変えて子どもを中心に考えると、その周りに親やボランティア保育、プロの保育者が、子どもの育ちを下から支える関係になる。
・生協が次世代を支え、育むことをできたら素晴らしい。林さんからのアドバイス
・生協にはいろんなノウハウを持っている。九州で蓄積されているノウハウを交流してもっといい仕組みを考えて欲しい。

参加者アンケートから

①今回の研修、交流会に参加して感じたこと
・各生協によって託児(一時保育)の運営法などの違いがよく分かった。
・パルシステムさんの「保育サポートバンビの保育コーディネート」は安田さん、杉野さんのパワフルさが素晴らしかったです。システムが完成されていて500人ものスタッフさんが活動できている様子をもっと知りたいと思いました。謝礼の支払方法が参考になりました。生協を利用してもらえるシステムです。バルシステムさんの保育の様子、具体的におもちゃやあそびの内容も知りたいです。
・一時預かりの大切さ、大変さ、必要性を感じました。託児のみのスタッフは意外と少ないと思いました。
・「子の育ちを支える」という視点から一時預かりを考えていきたいと思いました。・他生協の方々と交流できて皆さんそれぞれ悩みやとまどいを持ちつつ、取り組んでいるんだと知ることができました。
・複数の生協の意見が聞け、現状がわかり参考になりました。生協の託児の必要性、親、子、保育者の立場や関係。
・託児から保育へ。質の良い保育は子どもの明るい未来につながるのだと実感しました。

②参考になったことはどんなことですか
・託児 → 保育  PDCA → 向上のスパイラル
・“保育”託児ではなく保育という考え方、子ども中心に考えるということを改めて深く思いました。
・同じような問題点をかかえているところがあり、またそれをどう対処するかなど参考になりました。システムについて分かりやすく参考になりました。
・子どもを中心にした保育環境を考えていく必要性について。つい親中心の託児になりがちの現状に気づかされた。
・バンビさん設立の経緯、コーディネートの手法、生協の保育は助け合いに支えられているところをしみじみ実感できました。その上でスキルの向上、意識の向上のためにできることが見えました。
・コープかごしまさんの話。細かなことまでお話いただきわかりやすかったです。
・託児に申し込まれた方への保護者への案内、申し込みについてインターネットで配信していることになるほどと思いました。通信費と時間の節約になります。
・スタッフ育成では安田さん、林さん同じ事を言われ、スタッフへの励ましで「あなたの働きがどれだけ役に立っているか」親の感謝の言葉を伝え、励ます ~明日から頑張ります。

以上

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事業報告17:一時保育(預かり)コーディネーター対象研修・交流会助成事業(5)

○各地の事例報告やグループワーク-3

3)東京会場

開催日時:2009年10月27日(火)10:30~15:30
開催場所:主婦会館プラザF
参 加 者:11生協、全体38名

*共通講座以降の開催内容は以下の通り*

○事例報告

『集団一時保育「すまいる」』 パルシステム神奈川ゆめコープ 組合員活動支援部 くらし支援課課長 青柳直子氏

・すまいるの発足の経緯は1992年保育ママの会が「有償ボランティアの組合員活動」として発足。その後2001年コープカレッジがチャイルドケアサポーターを貸し。2003年に「くらし助け合いゆいねっと」と合わせ「集団一時保育すまいる」に統合。

・2007年をピークに活動時間は減少している。キッズメイトの活動エリアも限定されるので、手配できないときは外部に依頼をしている。

・保育室は11センター中、9センターに設置。運営は幹事会、ワークグループ(企画や広報を担当)、キッズメイト(82名)、にこにこ隊(企画イベントで出向き親子あそびを実施)で行っている。

・主催者からの依頼は開催2週間前の月曜日まで。それから事務局でマッチング。火曜にキッズメイト募集のため、一斉メール送信。木曜に確定しキッズメイトにメールで知らせてる。

・募集は年1回行い、研修は新規メイト研修と必修研修、スキルアップ研修がある。

・よりよい保育を行うために、キッズメイト同士やキッズメイトと保護者、事務局、主催者など様々なコミュニケーションを図っている。

・「コミュニティ活動あり方検討会答申」の課題として5つあげられている。組合員の浸透や受講の整理、子育てひろば運営者との交流、保育料と活動の収支改善などがあり、今後取り組んでいく。

○グループディスカッション その1
    
あらかじめ決めていたグループごとに分かれ、講演で記入した「一時預かり・一時保育 役割分担チェック表」をもとにそれぞれの生協の現状について交流した。参考資料として保育サポートバンビのチェック表も配り、自生協と比較しながら話し合った。

○グループディスカッション その2

①コーディネートについて話し合ってみよう ②制度づくりについて考えてみよう
③スタッフについて話し合ってみよう    ④その他運営の悩みを語り合ってみよう  

4つの課題のうち、自分たちが話し合いたい課題に分かれてディスカッションした。
話し合いで出たキーワードを紙に書いて発表した。

○グループ報告

①コーディネートについて話し合ってみよう
・安全な保育のためにはコーディネーターは不可欠。コーディネーターは委員会に対する理解も含めてするべき
仕事がたくさんある。
・スタッフとの連絡を取る人や方法は、段階を決め、2つくらいのルートがあることも必要。例えば、担当コーディネーター○○さんと本部の担当部署の職員○○さんなど(スタッフにとっては、コミュニケーションの取れる人が2人以上いると都合がいい)。
・職員がコーディネートすることの限界。必要に応じて現場を確認したり、人を手配することを、勤務時間の9-17時に仕事として行おうとしても限界がある。

②制度づくりについて考えてみよう
・よりよい保育のしくみを作りたいと思っても、利用者の意識の底上げが必要。料金の問題(無料であたりまえからどう脱却するか)、主催者の意識、役割ごとの意識の差がたくさんあってこうした意識の差を同じにするための学習等が必要だと思う。
・リスクマネジメントをきちんとしていきたいし、そのためには制度の改革が必要だという認識はある。
・健全に、継続的に、質の高い保育を提供していくためには、保育料無料では限界がある。しかし、どのように変えていくべきか、宿題になっている。

③スタッフについて話し合ってみよう
・スタッフの手配について、時間内に手配ができない、休日の保育を引き受ける人がいないといった悩みの解決方法をバンビさんに教えてもらった(メールの一斉配信、受信、処理の方法等)。
・しかし、保育の当日キャンセルや保育スタッフの誰がスタッフをキャンセルするか、バンビさんのしくみは、納得のいく配慮が細かく決められている。また、エリアごとのコーディネーターが連携していることで、困ったことにすぐフォローができるようになっている。
・保育スタッフの意識の違い等の対処のしかた。準備と後片付けなどは保育に含まれるのかどうか、といった話が出た時にどう解決していくべきか。勉強になった。

④その他運営の悩みを語り合ってみよう
・おもちゃの運搬どうしたらいいのか。
・スタッフごとに希望連絡時間が違う、さまざまあって大変。
・保育をどうとらえたらいいか、方向性がわからない。
・夏休み中のスタッフの不足。
・外部研修を受けたいがどうしたらいいか。
以上、バンビさんの解決方法、コミュニケーションの取り方が参考になった
・<保育新5S>①スピード:早く、とにかくすぐに、②シンプル:わかりやすく、キチンと伝える。③スタイル:自分と相手に合った、④システム:仕組み、連絡方法→信頼づくり、⑤サービス、スマイル:何でもやって、笑顔でやろう

参加者アンケートから

今回の研修、交流会に参加して感じたこと

・しくみはいろいろ違うが、良いところを参考にしていきたい。
・保育スタッフが増えていくといいので、やりがいのあるものと思ってもらえるようにしていくことが大切かと。
・首都圏の生協はそれぞれ保育にも歴史があり、またやり方も各生協によって違い、お話伺って楽しかったです。職員さんがコーディネートする時の9~5:00、または9~1:00の手配時間では限りもあり、それぞれの生協によって方法が違ってくるものだと思います。答えは1つではないですね。
・様々な背景の中からの参加で、他の生協さんの活動について知ることができます。
・どこの保育もだいたい似た悩みがあるのだなと思いました。新しく知ることも多く勉強になりました。
・他生協との情報交換でかなり勉強になり、取り組みたいこともたくさんありました。
・コーディネートの大切さ、コミュニケーションの大切さを改めて大切だと感じました。

参考になったことはどんなことですか

・「預かりあい」「託児」→「保育」についての林さんのお話がとても勉強になりました。今後の研修などで生かせたらと思いました。
・コーディネーターが大切だということをはっきりと意識できました。
・お子さんをお母さんにお返ししたときに「お母さんにお返ししますよ」と言葉をかけることで、お話していたお母さんも自分の子どもに目がいく。メールでの依頼など参考になりました。
・コーディネーターの決め方にも事前に会議を重ねて決めていった。リーダーと保育スタッフの間で活動費が違うのはまずい。主催者向けにも保育の説明会を開き、お互いに協力して保育している。生協を利用していない(商品)人にはスタッフは頼まない。
・ “子守り”ではなく“保育”ができるよう心がける必要を感じました。
・制度運営の金銭面をどうしたらと悩む生協さんがいくつかいらしたので、考えてみたいと思った。
研修・交流会の企画ないよう全般・運営等についてお気付きの点がありましたら
・グループディスカッションはよかったです。始めからの座席配置は交流につながりました。
・流れがスムーズでよかったと思います。早めに終えていただけて助かりました。
・時間どおりに進みすばらしいと思いました。短い時間でしたがとても充実していました。
・多数の生協が集まっての交流会でしたが、同じ悩みやとてもうらやましい程の組織で活動していることがわかり、良い交流会でした。

以上

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事業報告18:今回の研修を終えて8生協の感想や意見など

今回の助成事業を実施した8生協からの感想や意見などをランダムに掲載します。概ね、保育スタッフ対象の研修の必要性や、今後の継続への期待が寄せられました。

○助成事業全体について

・今回のように各生協が活動の課題から、自主的に開催する講習会や研修会についての助成を希望します。

・行政委託を受けての地域での子育て支援事業の展開について、可能性を検討する研究や具体化を後押しする助成をお願いします。

・今回、助成対象に選んでいただき、何かと旅費のかかる離島県(コープおきなわ)としてとても感謝しています。講師を選ぶにも、生協の組合員活動を理解していることを条件とすると、県内では難しい状況にあります。

・今後も、今回のように楽しくてスキルアップになる保育スタッフ研修に継続に取り組みたいと考えており、このような助成事業をご提供いただきますよう、よろしくお願いいたします。・事業として預かり、ベビーシッターなど研究をすすめたいです。

・募集前に、助成金の使途の詳細や経費処理について明記をしていただきたいです。

○研修の内容について

・スタッフ向けに楽しくスキルアップができるように講師を派遣していただきたい。

・事務局やコーディネーターのスキルを学習する機会を設けて欲しい。

・実践的な保育コーディネーターや職員向けの研修や保育スタッフ向けの研修プログラムの交流をお願いします。

・今後も保育スタッフ向けに楽しめる内容でスキルアップになる企画をしたいので協力をお願いします。

・交流会(研修会)も開催する予定ですので、他生協など情報がほしいです。

・保育スタッフ向けに楽しめる内容でスキルアップになる企画をお願いします。

・ひろばのコーディネーターについて学びたいです。

○意見など

・生協では一時預かりを行う事が大半なので、そこに焦点をしぼっての保育者対象の講座、コーディネーター対象の講座についてのカリキュラムづくり、リーフレットづくりなどは今後も期待します。

・職員より活動者の方が活動経験歴が長く、コミュニケーションが難しいため、職員向けに、活動者の育成の仕方の研修を行ってほしいです。他に、事業として預かり、ベビーシッター、保育をしている生協の勉強もしてみたいです。

以上

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